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ブラック企業入社

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巷で何かと話題になるブラック企業。

過剰なノルマ、長時間労働、低賃金等々。在籍されたことのある方、または現役在籍中の方、数多くいらっしゃると思います。現在進行形で在籍している方にとってはマジメに笑いごとではないですよね。

かくいう私は、新卒で入社した会社がものの見事にブラック企業でした。というかその後数社ブラック企業を渡り歩くという強運に見舞われるのですが、今回は新卒で入社したブラック企業の体験談を語っていきたいと思います。

先にお話ししておくと、現在はIT関連のホワイト企業で楽しく働いており、副業も行っています。

私が入社したブラック企業は東京に本社を構え、規模もそこそこ大きい企業でした。「さあ、ここから社会人としてのキャリアをスタートさせるぞ!」と緊張しながらも希望を胸に、意気揚々と出発したことを今でも覚えています。

初日に入社式や挨拶を終え、2日目に座学での研修でした。社会人とは?みたいなこととか、ビジネスマナーとか教えられるのかな?と思いきや、そこはすっ飛ばして自社のビジネスモデルや市場の現在の状況を中心に勉強。

そこにはあまり疑問は感じませんでしたが、2日目にして衝撃の出来事が起こりました。

研修室のとなりの部屋から突然、「てめぇ!なめてんのかコラー!!」と怒鳴り声が・・・

え?ここ会社だよね?開久高校じゃないよね?

大きな不安を抱えながらも研修を終え、3日目がスタート。

新卒入社というと、そこそこの規模以上の会社であれば、研修で1か月から半年、長いところでは1年単位で行われるかと思います。

ですがブラック企業を侮ってはいけません。

入社三日目、「君の席はここね」と自分のデスクが用意されました。PCはなく、電話1台だけが置かれたデスクでした。

ちなみに私は現在30代で、まだPCがなかった時代とかそういうことではありません。PCで仕事をするなんてすでに完全に常識の時代です。

大学生のときでさえ自分のPCを持ってました。

そして上司から最初の業務命令が。何やら分厚い紙の束を持っています。

「このリストに片っ端から電話してとにかくアポ取って」

いやまじかー。入社3日目にして1日200件の新規TEL営業を遂行。

元々引っ込み思案で社交性が著しく低い私は、当然アポなんて全然取れず、「声が小せぇ!」とか「覇気がない!」とか散々罵られました。

しかも頼みの綱である紙のリストも更新されていないらしく、すでに倒産した会社や、すでに取引がある先もまぁまぁ含まれており、「おたく常識ないの?」とお客さんからも謎に怒られてしまう始末。

しかも自分のPCがないため、会社が存続しているかとか、現在取引があるかとか基本的な情報が調べられないのです(当時はまだスマホが普及しておらずガラケーがメイン)ガラケーで調べることもできなくもないですが、電話をせずに携帯見てたら上司から怒鳴られるという地獄が待っています。

ぼくはこの時知ってしまったのです。社会という恐怖を。

「こんなのあと40年も続けるの?社会人辛すぎ。マジ無理」

と社会人3日目にして超大型巨人がウォール・マリアを破壊したときのような絶望感に襲われました。

という数日間の出来事だけで記事ができてしまうネタの宝庫であるブラック企業。

人生のネタを探したい人にはいい環境かもしれません。

冗談はさておき、つづきはまた別の記事で綴りたいと思います。

それでは今日も楽しい1日を。

たきまなぶでした。

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