香港チャレンジ回想録⑥ オーナーと対峙
・拭えない不信感
おはようございます!たきまなぶです。
オーナー2人が香港来るとの情報を聞き、ぼくたちはこの溜まりに溜まった疑問と不信感を思いっきりぶつけようと目論んでいました。
そもそもお金を払ってまで海外で働くことにチャレンジする集団ですから、日々謎の日本へのテレアポで不満が出ないはずがありません。
特にマネージャーAさんのオーナーたちへの不満はすごく大きいものを感じました。
本来はAさんがオーナーとぼくたちの調整役となるのが役割だと思いますが、むしろ不満を煽っていました。Aさん自身誰よりもオーナーへの不満が大きかったからです。
・対峙の時 Aオーナー編
まずこのインターンシッププログラムを紹介したAオーナーが香港へ。
さっそくミーティングの場を設け、ぼくたちの日ごろの不信感をぶつけました。
仕事内容のこと、いつまで香港に滞在できるのか?、インターン後の支援プランはあるのか?、そもそもこんなの詐欺じゃないのか?等々。
結論から言うと、これらの質問にはどれも明確な答えはありませんでした。
Aオーナーはいくつか会社を経営しており、インターン後はそこで働くというプランも軽く出てきましたが、仕事内容もよくわからず、あまり具体性のない話でした。
要するにAオーナーも具体的なプランがなかったのです。
この時このプログラムがいかに具体的な計画もなくスタートしてしまっていたのかを痛感しました。
仕事やキャリア面では他のメンバーが一通りぶつけたため、ぼくにも不満を聞かれたとき
「マットレスがほしいです。切実に。背中が痛いんです」
以前「香港生活のスタート」という記事でも言及しましたが、ぼくは本当に来て1か月もの間、すのこベッドの上に薄っぺらいブランケットを敷いて寝ていたのです。
じゅうたんの上で寝るより寝心地が悪かったと思います。
訴えの結果、マットレスは買ってもらえることとなり、ぼくの最大の不満は解消されることになりました 笑
・対峙の時 Bオーナー編
そしてこの日、もう1人のオーナーであるBオーナーも香港に来ました。
この人はぼくらが業務委託?を受けていたテレアポの会社の社長。
ぼくもこの時はじめて会ったのですが、Bオーナーは当時まだ20代。会って話した瞬間にめちゃくちゃ頭の切れる人だというのはすぐにわかりました。
ぼくたちはこのはじめて会うBオーナーをこれまで諸悪の根源のように考えていました。
しかしこのBオーナー、実際に話してみると、ぼくらの仕事の不満を聞くと日本の本社にすぐ連絡し、難しい案件ばかりを香港に振らないよう指示。
さらに「他にも困ったことがあったら何でも言って」とのこと。
その対応の迅速さにも驚きましたが、実際に会ってみるとその柔和さに驚いたことを覚えています。
この時はまだわかりませんでしたが、ぼくは後々、この人との出会いを通して「人間の善悪」についてすごく考えるようになりました。
その辺のエピソードはまた順を追ってお話ししていきたいと思います。
こうして僕らの不満や不信感は解消とまではいきませんでしたが、一歩前進。
何よりブランケットサンドイッチの生活からようやく解放される喜びはかなり大きいものがありました 笑
そしてこの日の夜、深センで会食があるとのことで、ぼくたちも参加させてもらうことに。
こうして初の中国本土へ足を踏み入れることになりました。
つづく。
今日も楽しい1日を。
たきまなぶでした。