香港チャレンジ回想録㉜ うつの再来
おはようございます!たきまなぶです。
前回はオーナーたちとの金銭トラブルエピソードをお話しさせていただきました。
今回のお話しはまさにタイトルの通りです。
・止まらない飲酒
以前新卒でブラック企業に所属していたころ、現実が辛すぎて飲酒習慣が身についてしまったお話しをさせていただいたことがありましたが、その習慣は香港に来ても変わらず、毎日飲んだくれていました。
ビールが安いのが見事に追い風となりました 笑
ローカルなお店なら飲食店で瓶ビールを頼んでも当時の価格(2011年)で200円~300円くらいでした。
香港に来てから仲間と飲みに行くことも多くありましたが、1人で飲むことも多々ありました。基本休肝日などというものは存在しません。
そんなぼくはいつも心のどこかに不安を抱え、ときには無気力になり、自己肯定感はいつも激低でした。
それでもなんとかやってこれていましたが、社長に就任し、オーナーたちとの金銭トラブルが続いていた頃から自分の様子が変わっていきました。
・飲んでから行動開始
いつの間にか休日はなにもやる気が起きず、1日中部屋でゴロゴロしているばかり。もちろん酒を飲みながらです 笑
ある日曜日、知り合いの方と日中会う予定が入りました。
しかしどうしても行く気力がわきませんでした。もちろんその方が嫌だとか、面倒な用事だったとかそういうことは一切ありません。
自分でも不思議なくらい億劫になっていました。
どうしても気力がわかないので、無理矢理酒を飲んで気を紛らわせてから出発。いつの間にか通常の用事ですら酒を飲まないとこなせないようになっていました。
・Dさんと再会
この頃はもう仕事も休みがちになっていました。自分が代表でしかも基本2人で運営をしているため本来休む余裕なんてないのですが、朝になるとどうしてもオフィスに行く気力がわかず、Fさんに連絡を入れ週に1、2回は仕事を休むようになっていきました。
ある日以前一緒に仕事をしていたDさん(このインターンシッププログラム最初の女性メンバー)から連絡が入り、食事のお誘いをいただきました。
カフェで会いお互いの近況をを報告し合うと、Dさんはインターンを辞めた後夜の世界に飛込み、ホステスをしているとのこと。
「海外でホステスやるってすごいな」と感心しつつ、話しを聞くとお店でNo.1らしい。海外でNo.1ホステスになるなんてと2重で驚きました。
彼女曰くインターンは本当に辞めてよかったとのこと。
社長になったことや、お金の面でオーナーたちと揉めていること等、ぼくの近況を彼女に伝えると「今すぐ辞めろ」と言われました。
そして更に「今のまなぶさんはダメ男から離れられない女と全く一緒」とズバリとご指摘いただきました 笑
・そして決断
Dさんの指摘は客観的に見た当時のぼくを見事に言い表していたのかもしれません。
ぼくの胸に突き刺さる1言でした。
そしぼくは決意を固めました。
「ここを辞めて日本に帰る」と。
そして何より少しずつ進み始めた事業を断念してしまうこと、共に頑張ってきたFさんを裏切る形となってしまうことに心苦しさを感じていました。
しかしFさんに帰国をしたいという話をしたところ、彼は快く受け入れてくれました。さらに「事業は自分が盛り上げます」と言ってくれ、心強い相方がいてくれたことに本当に感謝をしました。
そして同日、オーナーたちにも辞めて帰国したいという意向を伝えました。
正直に「体調がかなり悪いので帰国して治療に専念させていただきたい」と伝えました。
もしかしたら今までの費用分をオーナーたちから請求されるかもしれないし、何を言われるか全くわかりません。この時のぼくの心臓の鼓動は普段の100万倍激しかったと思います。
しかしいざ言ってみると、特に何も言われることもなく承認していただくことができました。
オーナーたちもぼくに対してこれ以上期待をしていなかったのだと思います。
・今日のまなぶ
今回の教訓は「やってみたら案外何とかなる」です。新規事業の展開、社長という立場、オーナーたちとの金銭問題、極貧生活、うつ病と八方塞がりで日々絶望をしていましたが、辞めると決めて行動してみたら、驚くほどスムーズに事が進みました。
今の現状に悩み、苦しんでいる方もそこに居続けることが全てではありません。
残って頑張ることも、違う道を選択するのもあなたの自由です。
人生には色んな道があるし、それはあなたが選んでいい選択です。自分が思っている以上にやってみたら案外何とかなります。
結局1番のハードルは自分の心です。自分が勝手に選択肢を狭めているケースがほとんどだと思います。
ぼくのエピソードが何か少しでも人生のヒントになれば幸いです。
今日も素敵な1日を。
たきまなぶでした。