ホームページ制作をフリーランスに依頼して失敗たくない方へ 【失敗実例も紹介】
はじめに
こんにちは。シレオクリエイト立川です。
ホームページを作りたいけどweb制作会社に頼むと高そう・・・
こんな時にフリーランスにお願いする、という選択肢がでてくるのではないかと思います。
たしかにいいフリーランスに依頼をすれば、制作費を抑えて質の高いホームページを制作してもらうことも可能です。
ただ相手はあくまで「個人」となるため、「頼んで大丈夫なのかな?」と不安に感じる方も多いのではないかと思います。
そんな方がホームページ制作で失敗を避けられるよう、現役でフリーランスweb制作を行なっているぼくが、実際に体験した失敗談を踏まえて、制作者側の視点から失敗ポイントを赤裸々にお話ししていこうと思います。
依頼者の方だけではなく、フリーランスの方が案件を受ける際の参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。
誰がいつまでに何をするのか、スケジュールを明確になっていない
依頼者は、制作者に最初にスケジュール表の提出をお願いしましょう。
本当によく聞くのが「連絡が遅い」「返信がなかなかこない」というパターンです。これは依頼者側、フリーランス側双方からよく聞きます。
当然ですが、仕事は1人で行うものではありません。相手がいて成り立つものです。
「自分さえ期日を守っていればいい」と考えていると、コミュニケーションに非常に時間がかかり、ただの確認作業に1週間、2週間と平気でかかります。
ぼく自身、クライアントから全然返信がこず、こちらができることを全て行なった上で案件をクローズした、という経験が何回かあります。
こうなってしまうとお互いが本当に満足できるホームページにはなりません。いい仕事をしてもらうためには双方の協力関係が不可欠です。
ぼくの場合は事前にスケジュール表を提出し、「誰が、いつまでに、何をするのか」を明示しています。
また、それでもなかなか返信がこない場合は「〇月〇日にご依頼した◯◯の件はいかがでしょうか?お忙しい中お手数をおかけいたしますが、〇月〇日までにご提示いただくことは可能でしょうか?」としっかり期日を決めて後追いをしています。
制作者側は後追いをするのが少し気が引けるかもしれませんが、相手都合で遅れが出ている場合、丁寧に言えば怒られることはほぼありません。
ヒアリングをきちんとしない
よくあるケースが制作者が依頼者にあまりヒアリングをせず、すぐ制作をはじめてしまうパターンです。
依頼者側の要望がハッキリしている場合はいいのですが、依頼者が自分が本当に欲しいものがはっきりとしていないケースはとても多いです。この場合、制作者側のヒアリングスキルがかなり重要になります。
例えばお腹が痛くなって医者に行った時に、患者が「とにかくお腹の痛みを和らげる薬がほしい」と言われたら、何も聞かずに患者の言う通りに薬を処方する医者がいたら恐ろしいですよね 笑
ヒアリングをきちんとしない制作者はこれと同じです。
当然ですが、フリーランスに制作を依頼する場合、ヒアリング〜納品後のアフターフォローまで、全て1人の担当が行うことになります。
その全ての工程が得意という制作者は稀です。ほとんどの場合、得意な部分と不得意な部分があります。
例えば、デザインは得意だけどお客様とのコミュニケーションはあまり得意ではない場合、ただ言われた通りにつくる、とにかく自分がいいと思ったデザインにする、といった例があげられます。
制作者は当然、依頼者の事業にかける想いや、これまでの苦労や成功等の歩みはわからないため、ヒアリングがうまくできなければ、見た目だけの当たり障りのないホームページとなってしまいます。
制作者側が1つ1つ丁寧にヒアリングをし、自分ができること、依頼者に協力をしてもらわなければいけないことを明確にする必要があります。
コストを下げたいので、とにかく安く済ませようとする
最初から価格重視で、とにかく安さを売りにしている人に依頼する場合は別ですが、そうでない場合はあまりオススメできません。
ぼく自身フリーランスになってしばらくは、すぐに安請け合いしてしまうことが多くありました。
中には時給に換算すると100円未満になってしまうような仕事もあり、こうなると「とにかく早く終わらせたい」という思いがどうしてもでてきます。
この発想がでてくると仕事に情熱を注げなくなり、やっつけ仕事となります。この状態でいい仕事なんて当然できるはずもありません。
これは依頼者側も制作者側も双方にとってデメリットしかありません。
ここで大切なのは「相場をきちんと把握する」ということです。妥当な価格をしっかり知るということはとても大切です。
ぼくの今までの経験上、相場からかけ離れた低価格のご依頼で、双方が満足できたことは1度もありません。
報酬の低さと仕事内容の大変さは必ずしも一致しないため、制作者側は特に注意が必要です。
結局は人間同士のやり取りになるため、どちらかが自分だけ得をしようとすると最終的に結局お互いが損をします。
修正の期間や回数に取り決めがない
クラウドソーシングを見ていると、修正無制限と謳っている制作者の方を見かけますが、はっきり言ってこれはオススメできません。
かく言うぼく自身、しばらく修正に期間や回数は設けていなかったのですが、これで失敗をしたことが何度かあります。
制作者側の視点で言うと、修正回数が多いというのは中々のストレスになります。
もちろんそれまでのコミュニケーション不足が原因という面が大きいのですが、制作者側としては何らかの意図があってデザインや設計を行なっています。
制作者のミスによる修正は例外として、その他の修正は作品を否定されているような気持ちにどうしてもなってきます。情熱を持って制作をすればするほどこの思いは強くなります。
そのため、制作者はデザインや設計等の早い段階で依頼者とコミニュケーションをまめに取り、このデザインや設計の意図や内容を共有し、すり合わせることが大切になります。
ぼくの場合、修正依頼が多いお客様と継続してお付き合いとなったケースは1度もありません。「この人とこれ以上一緒に仕事をしたくない」という思いがどうしてもでてきてしまうからです。
情報共有とすり合わせは、早い段階でまめに行なって損はありません。
お互いのために、無償で行う修正の範囲や期間、有償となる範囲はしっかり事前に決めておきましょう。
何が得意で何が苦手なのかをちゃんと共有する
前述の通り、フリーランスに制作を依頼する場合、ヒアリング〜アフターフォローまで全て1人が担当します。全工程全てが得意なフリーランスはほとんどいないと考えた方がいいと思います。
ここは依頼者側がまず「ホームページを作る目的は何か」を明確にする必要があります。
「だた名刺代わりにほしい」でしたら安価に請け負ってくれる人を探せばいいですし、「デザインにこだわりたいし集客も強くしたい、運用のアドバイスもしてほしい」ということでしたら、そもそもフリーランスではなく、費用をかけて実績のある制作会社にお願いした方がいいかもしれません。
自分の目的を明確にし、それを伝えた上で、制作者にできること、できないことを事前に聞きましょう。
恋愛と同じ様に「自分の希望を全て満たしてくれる相手は基本いない」と考えた方がいいです。
その中で相手が自分の要望の中で優先度が高いものを満たしてくれる相手を探しましょう。
ちなみに「全部できます!」と簡単に言うフリーランスは疑ってかかりましょう 笑
結局は相性
最後にこれを言ってしまうと元も子もないかもしれませんが、人間同士である以上、結局は相性がものを言います。
「この人合わないかも」と肌で感じたら、早めに別な人に依頼する方向を考えた方がいいと思います。
そもそも論として、フリーランスに制作を依頼する場合でも、できれば複数人候補を決めて相見積もりを取った方がいいと思います。
知り合いからの紹介の場合は難しい面もあるかもしれませんが、紹介だからといって安易に決めることはオススメできません。
ホームページは実店舗と同じです。いくら紹介といえど、自分と相性が悪い業者に、お客様が訪れる大切な店舗の構築を任せたくはないですよね?
そのため、オンラインで仕事を発注する場合でも、可能な限りまず面談をすることをオススメします。
相手の雰囲気や人となりがある程度はわかりますし、ヒアリングスキルがあるかどうかはここで判断することができます。
依頼者のニーズや意図を引き出そうとしているか、ただ言われたことをやるだけなのかをここで見極めましょう。
まとめ
色々言ってきましたが、これらはぼく自身これまで自分で実際に失敗してきた経験談からお話しをさせていただいています。
安請け合いをしたり、ただ言われたことだけをこなしたり、数多くの失敗経験を得て「やってはいけないこと」を学んできました。
もちろんこれらが全てのケースに当てはまるわけではありませんが、これからフリーランスにホームページ制作の依頼を検討されている方、フリーランスとしてweb制作を行なっている方へ、何か少しでも参考になれば幸いです。
それではまた!