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日本でカウンセリングが気軽なものでない理由

日々様々な心理カウンセラーさんとお話しをさせていただく中で、日本ではカウンセリングが身近なものになっていない、という話題になることが多くあります。

実際に日本ではカウンセリングの受診率が6%と、欧米の52%と比べて遥かに低くなっています。

実際にメンタルの調子が悪くなったとき、心理カウンセリングを受けた、という方は少ないのではないでしょうか。

ぼくの周りにもメンタルの調子が悪くなって精神科やメンタルクリニックを受診する人は多くいましたが、心理カウンセリングを受けたという人はほとんどいませんでした。

なぜカウンセリングが気軽なものでないのか 外的要因と内的要因

ではなぜ日本ではカウンセリングがこんなにも遠い存在になっているのか。

いろいろ調べてみるとカウンセリングが基本的に保険対象にならず、料金が高いことを上げる記事が多くありました。

また、カウンセラーさんからは、「カウンセリング=なにかちょっと怪しいもの」というイメージを持つ方も一定数いて、敷居が高くなっている、という意見も多くいただきました。

もちろんそれもあるとは思いますが、ぼくはカウンセリング業界そのものにも課題があると考えています。

若くして開業されたある臨床心理士さんが仰っていたことが印象的でした。

「自分と同年代で独立している臨床心理士はほとんどいない」

とのこと。

心理職という専門分野の領域であれば、医師のように独立する人が多くてもいいような気がしますが、現実はその逆であると。

その臨床心理士さん曰く、「10年経験を積んでやっと独立できる専門スキルが身に付くという暗黙のルールのようなものがある」とおっしゃっていました。

実際に厳密に存在するルールではないため、全ての臨床心理士さんがそう思っているわけではないと思いますが、独立開業するためには、それなりの経験や知識を身につけなければならない、という共通認識はあるのだと思います。

たしかに経験や専門知識が浅い方がカウンセラーとして独立して、こころの問題を取り扱うことはぼくも反対です。

ですが日々様々なカウンセラーさんとお話しをさせていただくと、業界自体が内向きな世界である傾向が強いように感じます。

「かくあるべき」

という考えが強すぎる、という印象です。

SNSでも、心理士さんが他のカウンセラーさんについてあまり好ましくない意見を言われているケースもよく見かけます。

ぼくは長年営業の世界に身を置き、今は一事業主として日々お客様の声を聞きくことを大切にしています。

そんなぼくから見ると、人のことをどうこう言う暇があったら、今も悩む人たちのために何ができるのか、どう自分の知識や技術の向上させるのか、といったことに専念した方が良くありませんか?と感じます。

このカウンセリング業界にある内向き志向が、日本でカウンセリングが身近になっていない要因の一つなのではないか、と感じる次第です。

病んでから活用ではなく病まないために活用する

現在ではカウンセリングは何かこころに問題を抱えてから受けるケースが大半だと思います。

一方、アメリカではカウンセリングへの敷居が低く、精神疾患を治すために受けるだけではなく、「心のメンテナンス」のために気軽に受ける人が多いようです。

企業の経営者に至っては、専属のカウンセラーをつけている人も多くいるようです。

歯科医院に行く時なんかを考えてみると、虫歯になったから行く人ばかりではありません。虫歯予防のためにクリーニングで行く方も大勢いらっしゃいます。

また、カラダのメンテナンスも、エステサロンやマッサージでされていらっしゃる方も大勢いますし、歯やカラダをメンテナンスすることに違和感を感じる方はほとんどいらっしゃらないと思います。

カウンセリングもこれと同じように、「こころのメンテナンス」の場として活用されると、日本のメンタルの問題はぐっと良くなるとぼくは考えています。

カウンセラーさんへのマーケティングの支援が必要

さきほどカウンセリング業界が内向きになっている、という業界の問題点について触れました。

実際臨床心理士や公認心理師になるには長い勉強期間が必要で、大学院に行って学んだり、現場経験を積む必要があり、資格を取得するだけで長い勉強期間や経験が必要になります。

その間、一般企業で営業やマーケティングを経験することがほとんどなく、実際にマーケティングに精通しているカウンセラーさんは、ごく少数です。

それが悪いということではなく、この国でカウンセリングをもっと気軽に、身近なものにしていくためには、カウンセリング業界にもマーケティングの視点が必須である、ということです。

ビジネス経験が豊富でないため、独立開業へのハードルを高く感じられて一歩が踏み出せないカウンセラーさんも多くいらっしゃいます。

後ほど詳しく触れますが、カウンセラーさんの場合は開業のリスクはかなり小さいため、そういった方が想像しているより実際のハードルは低いです。

そんな方々のためにぼくは現在のカウンセラーさんの支援事業を行なっています。

「カウンセリングが身近な社会」をつくるため、これからも一人でも多くのカウンセラーさんを支援していく決意です。

スキルのあるカウンセラーさんは副業からすぐ開業すべき。むしろやらない方がリスクが大きい!

実際に開業するカウンセラーさんはまだまだ少ないのが現状です。

ですが言い換えるとこれは大きなチャンスととも言えます。ライバルがあまり多くないのだから当然です。

しかもカウンセラーさんの場合、開業の初期投資はかなり低く抑えることができます。つまりかなり低いリスクで事業をスタートすることができます。

とは言え、いきなり仕事をやめて独立というのはハードルが高いため、まずは副業で始めることを強くオススメします。

特にホームページやブログ、SNS等、ネットで集客をする場合、成果が出るようになるまでに数ヶ月〜数年のある程度長いスパンで考える必要があります。

ぼく自身、勢い任せに独立し、独立してしばらくは集客にとても苦労しました。

集客ができなければ収入源がなくなり、すぐにお金がなくなります。お金がない、というのは現実問題大きなストレスになります。

ぼくはお金にはあまり執着しない方だと思いますが、それでも「今月どう乗り切ればいいの?」という世界にいるとお金のことが常に頭に残り、本当に集中すべきことに支障をきたしていました。

しっかりと副業で種まきをし、事業1本でやってけるな、と思えるラインまできたら専業にしていくのがいいと思います。

副業なら仮に失敗しても、本業があれば大きな痛手にはなりません。しかも自分で1からビジネスを立ち上げて試行錯誤した経験は、必ず大きな糧となります。

開業にご興味のあるカウンセラーさんは、気軽な気持ちで副業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

現在のカウンセラーさんの労働環境を鑑みると、ご自身で事業を作らない方がずっとリスクが高いと思います。

まとめ

今回は日本でカウンセリングをもっと身近なものにするために、ぼくが思うことをお話をさせていただきました。

カウンセリングが気軽に受けられる社会になることで、現在日本が抱えるメンタルの問題は必ず改善できるとぼくは確信しています。

そのために自分ができること、自分にしかできないことを日々地道に取り組んでいきます。

それではまた!

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