開業カウンセラーが陥りやすい失敗5選
カウンセラーとして開業をしてみると、思いがけない失敗やトラブルに遭遇する場面は数多くあります。
開業をして1から仕事を自分で作っていく以上、これらは絶対に避けられませんし、むしろ失敗やトラブルという過程は成長・成功のためには欠かせません。
しかし、開業カウンセラーがどんな失敗に陥りやすいのかを予め知っておくことで対策を立てることができます。
つまり失敗の確率を下げることができるようになります。世の中絶対に成功する方法はありませんが、絶対に失敗する方法は存在します。
今回の記事を読んでいただくことで、事前に陥りやすい失敗を回避する可能性を上げることができます。すでに開業をしている方も、開業にご興味がある方もぜひご一読ください。
知識やスキルはあってもマーケティングスキルが不足している
開業して集客にお困りカウンセラーさんは多くいらっしゃいます。
また、開業をしていなくても、長い時間と労力、コストをかけて臨床心理士や公認心理師といった資格を取得したものの、低賃金で働いている方も多くいらっしゃいます。
(この状況をなんとか打破したくてぼくは今のカウンセラーさん支援の事業を行っています)
ぼくはこれまで様々なカウンセラーさんとお話をさせていただきましたが、知識や経験の豊富さと、開業して成功できるかどうかは全く別のスキルだということを強く感じています。
この場合、マーケティングスキルの不足が原因となっているケースが多くあります。
マーケティングスキルの定義は様々ありますが、大まかに「自分のスキルやサービスを必要としている人に届ける力」と覚えておいてください。
あなたはあなたのサービスを、誰の、どんな悩みを、どうやって解消するか明確になっていますか?
あなたのサービスを知ってもらいたい人に届けるために、どんな活動をしていますか?
この問いへの答えができない、もしくは曖昧である場合、マーケティングが不足していると言わざるを得ません。
実際、稼いでいる、集客ができているという面においては、スキルが高いカウンセラーさんより、マーケティングスキルが高いカウンセラーさんが秀でているという現実があります。
厳しいことをはっきりと言いますが、「資格を持っている」「専門知識が豊富でスキル高い」で稼げるようになると考えていたらビジネスの世界を甘く見ていると言わざるをえません。
とは言え、何をどうしていいかわからないという方も多くいらっしゃると思います。
そんなカウンセラーさんのために過去の記事で集客方法に関する記事も数多くアップしておりますので、よろしければこれらもぜひご一読ください。
・webマーケティング・SEO記事一覧
https://raiseeee.com/category/seo-news/
また、マーケティングでお困りのカウンセラーさん向けにシレクリでは無料相談を承っておりますので、少しでもご興味がある方はお気軽にご相談ください。
安易な安売りをする
カウンセラーさんにとって、料金設定を行うことは、案外難しく感じる部分でもあります。
まず絶対勘違いをしてはいけないことは、価格を安くすればお客様が喜ぶわけではないことです。
例えばホテルでは1泊数5千円のものあれば、5万円のものもあります。
実際これらのホテルで10倍ものサービスの差があるかというと、決してそんなことはありません。
しかしこれらはどちらにもそれぞれの良さがあり、それぞれにその対価を払う価値があると考えるお客様がいます。
つまり、お金をかけてでもいいサービスを受けたいと考える人も間違いなくいる、ということです。
もし、集客がうまくいかないからといって安易に値下げをするのは絶対にやめましょう。
もし価格を半額にした場合、2倍の集客ができるかというとそれは現実問題難しく、仮にできたとしても2倍の数のお客様の対応をするのはかなりキツイです。
ぼく自身、うまく集客ができなくて格安でサービスを提供していたことがありました。
たしかに注文は増えたのですが、かなりハードワークをしているのにあまり利益が出ず、とても辛い思いをした経験があります。時間にも心にも余裕がなくなるため、お客様一人一人ととじっくり向き合えず、ただ数をこなす、という状態に陥っていました。
安売りは子供でも思いつく最も安易な考えです。安易な値下げは経営者としてはただの怠慢です(自戒の念を込めて)
もちろん、不当に高くすべき、ということではありません。きちんと価値を理解してくれる人に、適正な価格でサービスを提供しましょう。
クライアントに過剰な共感をする
カウンセラーさんは、共感力が高く、優しい方がとても多いです。
ぼく自身日々様々なカウンセラーさんとお話をさせていただいて、本当に優しくていい方たちが多いと感じています。
故に、クライアントの問題に共感し、感情移入し過ぎてしまうことがあります。
しかし、共感しすぎると、カウンセラーが自分の感情や経験をクライアントに投影し、クライアントの状況を正確に理解することができなくなる可能性があります。
これは、クライアントが抱える問題に対する効果的な解決策を見つけることを妨げる可能性があります。
また、共感しすぎると、カウンセラーが自分自身をクライアントの問題に巻き込み、感情的に過剰反応する可能性があります。これは、クライアントの問題を適切に処理するために必要な客観的な視点を失う可能性があります。
以上のように、適切な共感はカウンセリングにおいて非常に重要ですが、共感しすぎるとカウンセリングの目的を達成するのを妨げる可能性があるため、適切な距離とバランスを保つことが必要です。
キャンセル規定を曖昧にしている
キャンセル規定はホームページ等に必ず記載をしておきましょう。キャンセル規定が曖昧だとトラブルの元になります。
カウンセラーに必要なキャンセル規定は、クライアントが予約をキャンセルする場合のポリシーと手順に関する明確な規定を含むことが一般的です。以下に示すようなポリシーが一般的です。
- 事前にキャンセル通知をする必要がある期間を設定する。一般的には24〜48時間前に通知する必要があります。
- 通知期間を過ぎた場合、キャンセル料が発生することを明示する。キャンセル料は、予約料やセッション料の一部または全額になる場合があります。
- クライアントが緊急事態で予約をキャンセルする場合、キャンセル料が免除されるか、または一部の場合、延期が許可されます。
キャンセルポリシーについては、最初のセッションの前にクライアントに明確に説明し、書面で提供することが一般的です。また、初回セッションで再度説明し、確認することが望ましいです。
キャンセルポリシーは、クライアントとカウンセラーの両方にとって公平かつ理解しやすいものである必要があります。
カウンセラーは、クライアントのニーズや状況に合わせて柔軟な対応ができるよう、ポリシーを適宜見直すことも重要です。
クレーム対応を誤る
どんな仕事でも仕事をしているとクレームを受けることは避けられません。クライアントからクレームを受けてしまうと、自信をなくしてしまうこともあるかと思います。
しかし、クレームは対応次第でクライアントのあなたに対する評価は大きく変わります。
クレームが発生したということは、サービスや対応に何かしらの不備があったということです。つまりはお店を改善させ、一歩成長させるヒントがあります。
クレーム対応には下記の順序で対応をします。
- 事実確認
- 謝罪
- 解決策の提示
- 再度の謝罪、感謝
クレーム対応で大切なことは先に言い訳をしないことです。
私は営業時代、ある取引先の社長からクレームをいただいたことがあります。
その会社の担当の方とはきちんとコミュニケーションを取って仕事を進めていたのですが、その状況を逐一社長にも報告していなかったことが原因で起こったクレームでした。
私はきちんと仕事は進めている自負はありましたし、コミュニケーションは担当の方と社長で取っていただくことだと考えていたため、社長からお叱りを受けた際、「こちらでは仕事はきちんと連絡を取り合いながら進めています。」とまず言い訳から入ってしまいました。
これが社長の逆鱗に触れ、自体が悪化。
後日上司と一緒に謝罪に行きましたがお許しをいただけず、サービスの返金が必要になった上に、私はその会社にも出禁となりました。
こちらにも事情があるため、言い訳をしたい気持ちはどうしても出てきますが、クレーム対応では言い訳は最初に絶対してはいけないことを身をもって知った出来事でした。
逆にきちんと誠意を持って対応をすればクライアントからの信頼はアップします。
クレーム対応はスピードと順番が命です。
クレームはお店を一歩成長させるチャンスと考え、迅速に、誠実に対応しましょう。
まとめ
失敗したくてする人はいませんが、失敗は必ず経験します。
ぼくも開業してから数えきれないくらいの失敗を経験してきました。しかし、成功というのものは本来、失敗の積み重ねの上にしかありません。
不要な失敗を避けることも重要ですが、それ以上に失敗を恐れずチャレンジをして、失敗を通して学び、成長していくことが最も大切なことだと思います。
ぼくもまだまだチャレンジと失敗をこれからも繰り返していきます。一緒に頑張っていきましょう!