開業に向いていないカウンセラーの特徴
世の中に心理カウンセラーに向く人、向かない人という情報は、Googleで検索していただくと多くでてきます。
しかし開業カウンセラーに向いているかどうかの情報はほとんどなかったため、今回ご紹介させていただくこととなりました。
ぼく自身はカウンセラーではありませんが、独立して3年目を迎え、日々様々な開業されているカウンセラーさんとお話をさせていただいています。
カウンセラーさんとの話の中で「こんなカウンセラーさんは開業後挫折していった」というお話もよく伺います。
ぼく自身の経験や、カウンセラーさんたちから実際にお聞きした話も踏まえて、今回は「開業に向いていないカウンセラーの特徴」をご紹介していきます。
スキルが高ければ成功すると考え、経営・マーケティングを学ばない
カウンセラーさんの場合、心理学の知識や、カウンセリングの専門スキルの修得に時間と労力をかけてきた分、経営やマーケティングに関してはあまり詳しくない、という方も多いのではないでしょうか。
もちろんそれ自体が悪いということではありません。これからしっかり学んでいけばいいだけの話です。
しかし、経営やマーケティングの知識やスキルがなければ、どんなにカウンセリングのスキルが高くても生き残っていくことは現実問題として難しいでしょう。
「自分の専門分野ではないから学ばない」という姿勢ではなく、自分が知らないことをしっかり自覚して貪欲に学んでいきましょう。
開業時に最も必要なのな「マーケティング」です。
開業するということは、お客様にサービスを利用してもらう、という流れを自分でつくっていかなくてはいけません。
実際に依頼が多くなるカウンセラーさんは技術が高い方ではなく、マーケティングが上手い方です。これは間違いありません。
学びながら即実践していくことで、経営・マーケティングのスキルはどんどん磨かれていきます。
カウンセラーになって成し遂げたいことへの情熱が弱い
カウンセラーになりたいと思ったきっかけは千差万別だと思います。
中には「お金のため」という方もいらっしゃると思います。
それ自体は全く悪いことではありません。
ぼくがいるweb業界でも独立して稼げるようになりたいという人はとても多く、参入障壁の低さから日々多くの人が参入しています。
ですが独立まで至る人は限られ、ちゃんと稼げるようになる人はもっと少ないのが現実です。
ぼくはここはひとえに「情熱」の違いだと考えています。
自分が成し遂げたいことは何か、「稼げるようになったらいいな」程度の目的が曖昧なまま続けられるほど甘い世界ではありません。
ぼく自身独立してからの2年間で何度もピンチを迎えていますし、自己破産寸前まで陥ったこともあります。
ここでは「お金のため」という目的が良くない、ということを言いたいのではありません。
その理由が自分の中で本気になれるものかどうかを自問自答すべき、ということです。
ぼくの個人的な意見では、お金のためだけに情熱を注ぎ続けられる人は決して多くないと思っています。
世間の風潮やイメージではなく、「自分がなぜカウンセラーになりたいのか」「カウンセラーになって何を成し遂げたいのか」はしっかり持っておきましょう。
この答えはあなた自身にしか見つけることができません。
ピンチや岐路に立った時、この自分の原点とも言える情熱が支えてくれる場面が必ずやってきます。
決断・行動が遅い
この特徴はカウンセラーに向いていない、というよりは、経営者に向いていないという観点になります。
ぼくが会社員で営業をしていた頃、日々多くの経営者の方とお話しをさせていただきました。
業績がいい企業の経営者の方は、例外なく決断、行動が早かったです。もちろん考えていないわけではありません。思考→決断・アクションのスピードがとても早いのです。
逆に業績の良くない経営者の方は、皆判断が遅く、必要以上に検討に時間をかけていました。正確に言えば、判断を先送りにしていました。
これは考えずにすぐ行動しろ!という話ではありません。経営をしていく上では、熟考しなければならない場面も必ず多くあります。
ただ結果が出ない経営者の方は、すぐに判断を下せることにも先送りをするクセがついている方を多かったように思います。
経営者でなくても、上の立場に立つ人が決断、判断が遅いというのはその分全体の仕事を遅らせ、組織に悪影響をもたらします。
特にお客様からのクレーム等、ネガティブな内容への判断、行動の遅れは致命傷につながりかねません。
クライエントに同情的になりすぎる
クライエントに同情的になりすぎることは、開業カウンセラーとしては適切ではありません。
同情的になりすぎると、クライエントを守ろうとしすぎたり、適切なアドバイスを提供できなくなる場合があります。
カウンセラーの育成事業を5年以上行っていらっしゃるカウンセラーさんにインタビューをさせていただいたとき、「カウンセラーは主婦で気軽にはじめる人の方が案外上手くいったりする」ということを仰っていたのが印象的でした。
クライエントに対して共感をすることはとても大切ですが、クライエントとの関係において適切な境界線を設定する必要があります。
しかし、適切な境界線を設定できない人は、患者との関係が不健全になり、プロの立場での行動ができなくなる可能性があります。
お金を儲けることに抵抗感を感じている
普段はあまり意識をしていなくても、自分で事業を始め、その報酬としてお金を受け取ることに何となく抵抗感を感じてしまう方は案外多いです。
ぼくも独立してしばらくはお客様に金額を提示する際、なんか悪い気がして必要以上に安く提示してしまう、という場面がよくありました。
日本では独立して稼ぐための教育が一歳ない上、家庭でもそのようなことを教えてもらえるケースはかなり稀でしょう。
そのため、いた仕方がない部分はあるのですが、まずこのお金に関するメンタルブロックを外さないことにははじまりません。
具体的にお金儲けを悪いことと考えることには、以下のようなデメリットがあります。
成功の機会を逃す
お金を儲けることは、成功するための一つの方法です。しかし、お金儲けを悪いことと考えていると、自分自身に成功する機会を逃してしまう可能性があります。
経済的な困難
お金を儲けることが悪いと考えている場合、自分自身や家族の経済的な状況が悪化する可能性があります。
お金を稼ぐことは、生活を維持するために必要なことであり、お金儲けを悪いことと考えることで、自分自身の生活や経済的な安定を犠牲にすることになるかもしれません。
自己制限
お金儲けを悪いことと考えることは、自分自身を制限することになります。
自分自身に対して、お金を稼ぐことを悪いことだと思い込んでしまうと、自分自身の可能性を狭めることになるかもしれません。これは、将来的に自分自身の成長や発展を阻害することになります。
偏見や先入観
お金儲けを悪いことと考えることは、偏見や先入観を持つ可能性があります。
このような考え方は、他人との関係性を悪化させ、ビジネスやキャリアの成長を妨げる可能性があります。
社会的責任の欠如
お金を稼ぐことは、社会に貢献することに繋がる場合があります。
しかし、お金儲けを悪いことと考えることで、社会的責任感を欠いた行動に繋がることがあります。
社会に対して貢献することを放棄することは、長期的な視点で見れば、ビジネスやキャリアに悪影響を与える可能性があります。
これらのデメリットから、お金儲けを悪いことと考えることは、自分自身や周りの人々に対して、多くの悪影響を与えることがあるため、避けるべきだと言えます。
まとめ
今回は開業に向いていないカウンセラーの特徴についてご紹介をさせていただきました。
今回ご紹介した内容は、カウンセラーに限らず、独立して生き残っていくために必要な根本的なノウハウになります。
当てはまる項目があった方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介した内容はどれも自分で変えていけることばかりです。
ご自身に足りないと感じた箇所がありましたらぜひ取り入れていただき、今後あなたが開業カウンセラーとして活躍されることを心より願っております。
それではまた!