フリーランスになって苦労したこと6選 3年間のフリーランス活動体験記
近年フリーランスになる方、フリーランスになりたい方がかなり増えてきています。
ぼく自身、本業の傍らでプログラミングスクールで講師をしており、フリーランスになって稼げるようになりたい方向けに、日々プログラミングやWebデザイン、Webマーケティングを教えています。
そのため、自分の肌感覚的にもフリーランスという働き方へのニーズの高さを感じています。
そこで今回は、フリーランスになってみたい、興味があるという方向けに、ぼくの実体験でフリーランスになって苦労したことや大変だったことををお伝えします。
実際にフリーランスになってみて「こんなはずじゃなかった」とならないために、ご参考いだけれればと思います。
前提事項:後悔はなし
まず最初前提として申し上げておくと、フリーランスになったことに後悔は一切ありません。
大変なことは様々ありましたが、今も会社員に戻りたいとは全然思いません。
なんやそれ!と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが本音です 笑
誤解をしてほしくないのは、フリーランスの方がよくて会社員が良くない、というお話では全くありません。
独立してから大変なことはもちろん沢山ありましたし、会社員のままでいた方がよかったのかも・・・と思ってしまう場面もありました。
それでも、振り返るとそんな経験の1つ1つが全て自分の糧になっているし、何より組織の意向ではなく、自分の意向で仕事ができるということに最大の魅力を感じています。
個人的にはとてもいい働き方なので多くの方におすすめしたいのですが、それでは今回の記事を書く意味がなくなってしまうため、脚色なしの実体験で苦労した6点をお伝えしていきます。
苦労その1:稼げるようになるまで思ったより時間がかかった
まず思ったより上手くいかなかった点として、「稼げるようになるまで思ったより時間がかかった」ことです。
ぼくの場合、会社員の頃の収入を超えるくらいになるまでに丸2年かかりました。
独立する時は、1年もあれば月40〜50万くらいは稼げるようになると思っていました。
なお、根拠はありません 笑
けれど現実はそんな甘いものではなく、なかなか稼げるようになりませんでした。
独立して半年くらいで貯金も底をついてしまい、日雇いのアルバイトをしながらなんとか食いつないでいました。
それでも当時はそのことに悲壮感は特になく、さまざまな日雇いバイトに行くと、どこも皆いい方が多くてけっこう楽しんでいました。
この経験で、どんなに仕事がなくなっても最悪のたれ死ぬことはないと知ることができました。
おかげで「仕事がなくなったら生きてけるのだろうか?」という漠然とした不安がほとんどなくりなりました。
苦労その2:けっこう早い段階で貯金が尽きた
2点目は「けっこう早い段階で貯金が尽きた」になります。
1つ目でもでも触れた話にはなりますが、独立後半年で貯金が尽きてしまいました。
会社員時代は貯金だけでなく株式投資も行っていましたが、株式で積み立てた資産も含めて底をつきました。
なぜそんなに早く資金が底をついたかというと、原因は当時行っていた事業の失敗です。
当時は現在のweb関連の事業だけでなく、楽天ポイントせどりと、輸入品のインターネット販売も行っていました。
特にこの輸入品販売の事業で大きくマイナスを出してしまい、半年で資金が底をついてしまいました。
苦労その3:社会的信用力がかなり低くなった
3点目は「社会的信用力がかなり低くなった」です。
社会的信用力が低いと様々な場面で苦戦します。
賃貸物件を借りる際や、車や家のローンを組むとき、クレジットカードの申込等、様々な審査が通らなくなります。
ぼくの場合は、独立2年目のときにどうしてもお金が足りなくなってしまい、様々な金融機関に融資の申し込みをしましたがことごとく落とされました。
銀行のローンはもちろん、消費者金融でさえも審査落ちをするありさまでした。
最終的にはなんとかプロ◯スさんから借りることができましたが、あの時は自分の社会的信用力の低さを嫌というほど味わいました。
(プロ◯スさんからの借金は、事業を軌道に乗せて8ヶ月後に全額返済しました)
苦労その4:自己破産しかけた
4点目は「自己破産しかけた」です。
これは文字通りで、弁護士に相談をするところまで進めていました。結果的には手続きを進めている最中に親と叔父さんからお金を借りれることになり、なんとか自己破産は免れました。
これはフリーランスになったから、というより、事業を潰してしまったから、という形になります。
前述した、楽天ポイントせどりと輸入品販売で失敗し、貯金が尽きただけでなく、ぼくの管理の甘さもあり、大きくマイナスを出してしまいました。
当時は、本業のwebサイト制作に加え、この楽天ポイントせどりと輸入品販売の3つを同時並行で行っており、どれも中途半端になってしまったことで招いた失敗でした。
その後最初からあれこれ手を出しすぎてしまったことを反省し、この一件の後はwebサイト制作、webマーケティングの事業のみに絞り、今もそれを続けています。
苦労その5:お金の悩みが脳のリソースを奪う
5点目は「お金の悩みが脳のリソースを奪う」です。
ぼくはお金への執着ははおそらくあまり高くない方だと思います。
お金があっても調子に乗ることもなければ、お金がなくても卑下することもありません。
そんなぼくでも、お金がない状態のときは、脳の一定のリソースがどうしても割かれてしまっていました。
特に自己破産寸前までいったときは、ふとお金のことが頭をよぎることが多くなりました。
- 今月の家賃どうやって払おう・・・
- カードの引き落としまで間に合わない
- 生活費が足りないから借金するしかないかも
等々、無意識のうちにこんな思考がどんどん生まれてきます。
心配事があると、それに脳のリソースが割かれ、どうしても目の前の仕事や、大事なことへの集中力も下がってしまいます。
結果仕事のクオリティーも低下する、という悪循環に陥っていました。
頭では考えても仕方がないとわかっていても、お金がない、というのは現代社会ではけっこうなストレスになることを身をもって知りました。
苦労その6:人と接しない
最後は「人と接しない」です。
これまではほとんどお金関連の話ばかりでした、個人的にはこれが一番辛かった点になります。
ぼくは元々は単独行動が大好きで、一人でなんでもやるタイプなんですが、それでも毎日誰とも話さない生活をするのはけっこう堪えました。
独身で一人暮らし、前職の転勤で来た地域にそのまま住み着いたため、周りに友人はほとんどいない状況。
お客様とのやりとりもほとんどがオンラインだったため、人と会って話す機会はほとんどなく、口を開く瞬間は近所のスーパーのレジの人と、「レジ袋はいるかいらないか」というやりとりくらいでした。
家で一人で仕事をしている、というと時々羨ましがられることもありますが、他者との接点が感じられない生活は、想像以上に孤独感があり、生活が侘びしくなります。
人間は社会的動物であることを強く実感しました。
現在はプログラミングスクールの講師業でそこそこ人と話すようになり、プライベートでも会いたい時に会いたい人に会いに行っているため、ありがたくもほとんど解消されております。
決して多くの人と接する必要はありませんが、本当に大切な人と、は日常的に接する時間を作った方がいいと思います。
結局人間の幸せは、良い人間関係の中にあることをしみじみと感じました。
まとめ
今回はフリーランスになって苦労したこと6選をご紹介しました。
大半がお金の問題でしたが、ぼくの場合は一番の問題は人と接しなくなってしまう点でした。
あくまで個人的な体験談のため、全ての人が当てはまる内容ではなかったかもしれません。
脚色のない実体験のエピソードとして、これからフリーランスになりたい人、すでにフリーランスとして活動をしている人に、何か参考になれば嬉しいです。
それではまた!