BtoBのWeb集客はSEOと広告どちらを優先すべき?問い合わせを増やす戦略を解説

公開日: 2026年3月17日
「ホームページはあるのに問い合わせが来ない」
「営業は展示会と紹介ばかりで新規開拓が増えない」
「Web集客を始めたいが、情報が多すぎてどこから手をつけるべきかわからない」
私自身、これまで100社以上のWeb制作やWebマーケティングの支援を行ってきて、BtoB企業からよく相談されるのが上記のようなお悩みです。
近年では、多くの企業がWebを活用した集客に取り組んでいます。しかしBtoBのWeb集客は、BtoCとは大きく構造が異なります。
BtoBでは、
- 意思決定に複数人が関わる
- 検討期間が長い
- 情報収集が多段階・多チャネル化している
- 比較検討の場面では検索の重要性が高い
といった特徴があり、単純にホームページを作るだけでは問い合わせにはつながりません。
さらに近年は、AI検索の普及によって検索環境も大きく変化しています。
SEOだけでも、広告だけでも成果を出すのが難しくなってきています。
では、BtoB企業はSEOと広告のどちらに力を入れるべきなのでしょうか。
この記事では
- BtoBのWeb集客の基本構造
- SEOと広告の違い
- 中小企業が取るべき現実的なWeb集客戦略
について、実務視点でわかりやすく解説します。
「ホームページから問い合わせを増やしたい」
「Web集客をこれから本格的に始めたい」
という方は、ぜひ最後までご覧ください。

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資料をダウンロードするBtoBのWeb集客とは?まず押さえたい基本構造
BtoBのWeb集客とは、企業を顧客とするビジネスにおいて、Webサイトや検索エンジン、Web広告、SNSなどを活用して見込み顧客を獲得するマーケティング手法です。
従来のBtoB営業は
- 展示会
- 紹介
- テレアポ
- 訪問営業
といった「営業担当による直接アプローチ」が中心でした。
しかし近年では、企業の購買担当者もまずインターネットで情報収集を行うようになっています。
そのため、Web上で情報発信を行うことで
- 見込み顧客の獲得
- 営業効率の向上
- 企業認知の拡大
といった効果が期待できます。

適切にWeb集客を設計すれば、営業活動を補完するだけでなく、問い合わせを生み出す仕組みを作ることも可能です。
BtoCとBtoBの集客は何が違うのか
BtoBのWeb集客を理解するためには、BtoCとの違いを知ることが重要です。
| 項目 | BtoC | BtoB |
|---|---|---|
| 意思決定 | 個人 | 複数人 |
| 検討期間 | 短い | 長い |
| 商品単価 | 低い | 高い |
| 情報収集 | SNS・口コミ・検索 | 検索・専門記事・資料 |
BtoCでは、個人が感情的に購入を決めるケースも多く、SNSや口コミの影響が大きくなります。
一方、BtoBでは
- 担当者
- 上司
- 経営層
など複数の関係者が意思決定に関わるため、購入までの検討期間が長くなる傾向があります。
そのため企業担当者は、導入を検討する際に
- サービスの比較
- 導入事例の確認
- 価格の調査
- 技術情報の確認
など、複数の情報を調査します。
現在では情報収集の手段も多様化しており、検索エンジンだけでなく
- 業界メディア
- SNS
- 動画コンテンツ
- AI検索
などを活用して調査するケースも増えています。
その中でも特に重要なのが、サービス比較や課題解決の情報を探すための検索行動です。
つまりBtoBのWeb集客では、企業担当者が情報収集を行うタイミングで見つけてもらうことが非常に重要になります。
AI検索の普及で、BtoBのWeb集客はどう変わったのか
しかし近年、検索マーケティングの環境は大きく変化しています。
特に大きな変化として挙げられるのが、AI検索の普及です。
Googleでは現在、「AI Overviews」と呼ばれるAIによる検索回答機能が導入されています。
これは検索結果ページの上部に、AIが質問への回答を要約して表示する仕組みです。

従来は、ユーザーが検索結果のWebサイトをクリックして情報を調べるのが一般的でした。
しかしAI検索では、検索結果ページの中だけで疑問が解決してしまうケースが増えています。
このような検索行動は「ゼロクリック検索」と呼ばれています。
AI Overviewsについては、以下の記事で詳しく解説をしています。
参考記事
AI検索の普及でクリックされにくくなる可能性がある
AI検索の影響により、検索結果のクリック率は変化しています。
実際にいくつかの調査では、AI概要が表示された検索結果ではクリック率が低下する傾向が見られるという報告もあります。
つまり、検索結果で上位表示されていても、以前ほどクリックされない可能性があるということです。
AI検索の影響はSEOだけでなく広告にも及ぶ
AI検索の影響は、SEO(自然検索)だけではありません。
検索広告についても、AI概要が表示された検索結果ではクリック率が低下するケースがあると指摘されています。
ただし、AI検索はまだ新しい機能であり、業界や検索キーワードによって影響の度合いは大きく異なると考えられています。
そのため現在の検索環境では、SEOや広告だけに依存するのではなく、複数の集客手段を組み合わせた戦略が重要になっています。
AI時代は「ブランド検索」が重要になる
一方で、AI検索の普及によって逆に重要性が高まっているものもあります。
それが「ブランド検索」です。
ブランド検索とは
- 会社名
- サービス名
- 商品名
などを含んだ検索のことです。
AI検索では、検索結果ページ上で情報が要約されるケースが増えているため、ユーザーは単に情報を集めるだけでなく
「どの会社を信頼するか」
という視点でサービスを調べる傾向が強まる可能性があります。
そのため
- 知っている会社
- 気になっている会社
- 評判を調べたい会社
などを会社名で検索する行動(ブランド検索)が増える可能性が指摘されています。
つまりAI検索の時代では、単に検索順位を上げるだけでなく
「この会社に相談したい」と思われる存在になること
が、Web集客においてより重要になっていくと考えられます。

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資料をダウンロードするBtoBのWeb集客でまず理解すべきSEOと広告
BtoBのWeb集客にはさまざまな手法があります。例えば、
- SEO
- Web広告
- SNS
- ウェビナー
- ホワイトペーパー
- メールマーケティング
など、複数のチャネルを組み合わせて見込み顧客を獲得するケースが一般的です。
その中でも重要なチャネルの一つが、検索エンジンを通じた情報収集です。
企業担当者はサービスを検討する際に、課題の解決方法やサービス比較を検索することが多いため、検索結果で見つけてもらうことはWeb集客において依然として重要なポイントになります。
検索エンジンからの集客には、主に次の2つの方法があります。
- SEO
- PPC広告
この2つはどちらも検索ユーザーにアプローチする施策ですが、役割や特徴が大きく異なります。
そのため、それぞれの特徴を理解して使い分けることが重要です。
SEOは中長期で問い合わせを増やす施策
SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自社サイトを上位表示させるための施策です。
例えば
- 業界のノウハウ記事
- サービス比較記事
- 導入事例
などのコンテンツを作成し、検索結果から見込み顧客を集めます。
SEOは長期的に見込み顧客を獲得できる仕組みを作る施策です。
実際に私が支援しているBtoB企業様でも、SEO記事を継続的に公開したことで、広告に頼らず問い合わせが発生するようになったケースがあります。
SEOのメリット
SEOには次のようなメリットがあります。
長期的に集客できる
一度検索結果で上位表示されれば、広告費をかけなくても継続的にアクセスを集めることができます。
そのためSEOでは、コンテンツを蓄積することで長期的な集客につながることが期待できます。
信頼性が高い
多くのユーザーは広告よりも自然検索の結果を信頼する傾向があります。
特にBtoBでは、担当者が複数の情報を比較するため、自然検索の情報が参考にされやすくなります。
AI検索の引用元になる可能性がある
AI検索では、信頼性の高いWebサイトの情報をもとに回答が生成されます。
そのため、信頼性が高く、テーマ性のあるコンテンツは、AI検索上でも参照・表示されやすくなる可能性があります。
SEOのデメリット
一方でSEOにはいくつかの課題もあります。
成果が出るまで時間がかかる
SEOは短期間で成果が出る施策ではありません。検索順位が安定するまで、数ヶ月から1年以上かかる場合もあります。
検索エンジンのアルゴリズムに影響を受ける
Googleのアルゴリズム更新によって検索順位が変動することがあります。
AI検索によるクリック減少
AI回答が検索結果の上部に表示されることで、従来よりクリック数が減少するケースもあります。

PPC広告は短期間で見込み顧客にアプローチできる
PPC広告とは、クリックされるごとに費用が発生する広告の仕組みのことです。
PPCは「Pay Per Click(クリック課金)」の略で、さまざまな広告形式に使われています。
代表的なものには
- 検索広告(リスティング広告)
- ディスプレイ広告
- リターゲティング広告
などがあります。
BtoBのWeb集客では、特に検索結果に表示される検索広告(リスティング広告)がよく活用されます。
検索広告は、ユーザーが検索したキーワードに合わせて広告を表示できるため、サービスを探している見込み顧客に直接アプローチできるのが特徴です。
PPC広告のメリット
PPC広告には次のようなメリットがあります。
即効性がある
広告を出稿すれば、すぐに検索結果の上位に表示されます。SEOのように長い期間を待つ必要がありません。
ターゲティングができる
広告では
- 地域
- デバイス
- 年齢
- 検索キーワード
など細かくターゲットを設定することができます。
効果測定ができる
クリック数や問い合わせ数などのデータをもとに改善を行えるため、マーケティング施策としての管理がしやすいのも特徴です。
PPC広告のデメリット
一方でPPC広告には次のような課題もあります。
広告費がかかる
広告はクリックごとに費用が発生します。競争が激しい業界ではクリック単価が高くなることもあります。
広告を止めると集客も止まる
SEOとは違い、広告は出稿を停止するとアクセスも止まります。
クリック単価(CPC)が上昇している
近年は多くの業界でクリック単価が上昇しており、広告費の管理が重要になっています。

SEOと広告の違い
SEOと広告は、どちらも検索エンジンから見込み顧客を獲得する施策ですが、役割や特徴は大きく異なります。
主な違いをまとめると次の通りです。
| 項目 | SEO | 広告 |
|---|---|---|
| 効果が出るまで | 遅い | 早い |
| コスト | 比較的低い | 比較的高い |
| 持続性 | 長期的 | 短期的 |
| 役割 | 中長期の集客強化 | 短期の集客拡大 |
SEOはコンテンツやサイト改善によって検索順位を高め、継続的にアクセスを集める施策です。
一度上位表示されれば、広告費をかけずに長期間集客できるというメリットがあります。
一方、広告は費用を支払うことで検索結果の上位に表示されるため、短期間で集客を行うことができます。
つまり、役割としては
SEO:長期的な集客資産を作る施策
広告:短期的に集客を増やす施策
という違いがあります。
BtoBではSEOと広告の役割分担が重要になる
BtoBのWeb集客では、SEOと広告はどちらか一方を選ぶものではありません。
なぜならBtoBでは
- 検討期間が長い
- 情報収集が多い
- 複数回検索される
という特徴があるためです。
例えば企業担当者は、
1回目:SNSや記事で課題を知る
2回目:検索でサービスを比較する
3回目:会社名を検索して詳細を調べる
といった形で、複数の情報源を使いながら検討を進めることが多くあります。
そのため、
- SEOで情報収集段階のユーザーを集める
- 広告で問い合わせにつながるユーザーにアプローチする
という役割分担が効果的です。
SEOと広告を組み合わせて成果を最大化する
上述の通り、この2つの特徴を活かすことで、
- 広告で得たデータをSEOに活用する
- SEOで集客したユーザーを広告でフォローする
といった形で、Web集客をより効率的に進めることが可能になります。
ここでは、SEOと広告を組み合わせた具体的な活用方法を紹介します。
広告データをSEOに活用する
広告はマーケティングデータを素早く取得できるというメリットがあります。
例えば広告運用では
- どのキーワードが問い合わせにつながるのか
- どの訴求がクリックされやすいのか
- どのページが成果につながるのか
といった情報を短期間で確認することができます。
このデータをSEOコンテンツの企画に活用することで、成果につながりやすい記事を作りやすくなります。
つまり広告は、SEO戦略を考えるための「市場データ」としても活用できるのです。
実務では、広告運用で成果が出ているキーワードをもとにSEO記事を作成するケースも多くあります。
SEOで集客したユーザーに広告で再アプローチする
SEOでサイトに訪れたユーザーが、必ずしもその場で問い合わせするとは限りません。
BtoBでは購買までに多くのプロセスがあるため、すぐに問い合わせにつながらないケースも多くあります。
そこで有効なのがリターゲティング広告です。
一度サイトを訪れたユーザーに対して広告を表示することで
- サービスの認知を維持する
- 再訪問を促す
- 問い合わせにつなげる
といった効果が期待できます。
SEOで集客し、広告で再アプローチすることで、問い合わせにつながりやすくなります。
BtoB企業のWeb集客改善事例
実際に私が支援したBtoB企業様でも、SEOと広告を組み合わせることで問い合わせが増えたケースがあります。
製造業向けの業務システムを提供している企業様で、これまでの集客は展示会や紹介が中心で、Webサイトからの問い合わせは月0〜1件程度しかありませんでした。
そこでまずGoogle広告を使い、
「ERP 製造業」
「製造業 システム」
「在庫管理システム 製造業」
といったキーワードで検索広告を出稿し、問い合わせにつながる検索ニーズを調査しました。
その結果、製造業向けの管理システムを比較検討しているユーザーが一定数検索していることが分かりました。
そこでこれらのキーワードをもとに、製造業向けのシステム解説記事やサービスページを改善したところ、半年ほどで検索経由のアクセスが増え、現在ではSEOだけでも月3〜4件の問い合わせが発生するようになっています。

広告で検索ニーズを確認し、そのデータをSEOに活用することで、より成果につながりやすいWeb集客の仕組みを作ることができます。

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資料をダウンロードするBtoBのWeb集客は施策より設計で差がつく
BtoBのWeb集客では、単一の施策だけで成果を出すことは難しくなっています。
そのため
- SEO
- Web広告
- コンテンツマーケティング
- データ分析
といった施策を組み合わせた戦略設計が重要になります。
例えば
- SEOで情報収集段階のユーザーを集める
- 広告で問い合わせにつながるユーザーにアプローチする
- コンテンツで信頼性を高める
- データ分析で改善を続ける
といった形で、複数の施策を連携させることでWeb集客の成果を高めることができます。
BtoBでは検討期間が長く、顧客が複数回検索するケースも多いため、単発の施策ではなく継続的な改善が必要になります。
そのため、Web集客は一度施策を実施して終わりではなく、データをもとに改善を繰り返しながら運用していくことが重要です。
まとめ
BtoBのWeb集客では、SEOと広告のどちらか一方だけに頼るのではなく、それぞれの役割を理解して組み合わせることが重要です。
さらに近年はAI検索の普及により、検索環境も大きく変化しています。
これからのWeb集客では、単に検索順位を上げるだけではなく、SEO・広告・コンテンツ・データ分析を組み合わせた戦略設計がますます重要になります。
もし、
- ホームページを作ったが問い合わせが増えない
- SEOと広告のどちらに力を入れるべきかわからない
- BtoBのWeb集客をこれから強化したい
とお考えの場合は、ぜひWeb集客の戦略設計から見直してみてください。







