【現役ひとり社長の体験談】ひとりビジネスで成果がでた営業方法は?
ひとりビジネスで課題となる営業活動。独立して一番大きな課題としてぶつかるのがこの営業に関するもの、という方は実際かなり多くいらっしゃると思います。
私自身、Web制作やWebマーケティング事業でひとりビジネスをはじめて4年が経とうとしています。(2025年1月現在)
ありがたくも現在は多くの仕事をいただいておりますが、独立してしばらくは営業がなかなかうまくいかず、集客は一番の課題でした。
独立前はずっと営業をしていたため、新規開拓営業はある程度できる自信はあったものの、いざ独立してみるとなかなかうまくいかず苦戦を強いられました。
そんな自分の体験談を元に、今回は、私がひとりビジネスを運営してきた中で試してきた営業方法と、効果があったのか、なかったのか、それぞれの成果についてご紹介します。
先に結論を申し上げると、営業経験がない方や、営業が苦手な方でも、自分に合った正しい方法を見つけられればひとりビジネスで集客を成功させることは十分可能です。
新規顧客を獲得したいけれど、どの方法が合っているのか分からない方の参考になれば幸いです。
凡人営業マンだった会社員時代
会社員時代は営業をしていたことに触れたので、「営業経験者なら独立後の営業も難なくできるだろう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
確かに営業は10年以上やってはきたものの、「営業は自分に向いてる」と感じたことは正直一度もありません。
前職のIT営業では、ポンコツすぎて最初の2年間は全然成果が出せず、上司からはいじめられ、同僚たちからも使えない奴扱いをされて肩身の狭い思いをしていました。
そんな時代をなんとか耐え、自分なりに創意工夫を重ね普通の営業マンくらいにはなれましたが、調子のいい時でも全国で中の上くらいまでの成績止まりです。
トップセールスとは無縁のTHE・凡人営業マンでした。決して特別な営業スキルがあったわけではありません。
ただ新規開拓営業はけっこうやっていたため、飛び込みやテレアポといった新規開拓への心理的抵抗感があまりなくなった、というのが独立後に生かされた最大のポイントだと思います。(飛び込みもテレアポもできればやりたくないくらいには今も思っています。)
私が試した営業方法 成功談と失敗談
そんなミスター凡人営業マンだった私ですが、独立後実際に行った営業方法をご紹介します。
(なお、ここではマーケティング活動も営業活動としてご紹介しますのでご承知おきください。)
- クラウドソーシングの活用
- 前職のお客様や、友人等、知り合いへの営業
- ブログ
- SNSの活用
- 問い合わせフォーム営業
- エージェントの活用
ではそれぞれを詳しく解説していきます。
クラウドソーシングの活用
最初の2年間で一番成果が出たのがクラウドソーシングの活用でした。
私はランサーズ、ココナラ、クラウドワークスの3つを使いました。
はじめの頃にやったことはいたってシンプルで、「1日5件応募する」というルールを設け、毎日ただ愚直にそれを繰り返しました。(しばらくして5件という数に挫折し、1日3件に減らしました)
テレアポや飛び込みと同じように、まずは数打ちゃ当たる作戦でがむしゃらに応募したものの、どれだけ応募しても全く仕事が取れず・・・
試行と改善を繰り返し、少しずつに仕事が取れるようになっていきました。
クラウドソーシングの場合はただ数をこなせばいいというわけではなく、提案文を相手の要望に沿ったものにすることが重要です。
特に実績がまだあまりないうちは、相手の課題や状況をしっかり考えて提案文を作成することで、実績が豊富な人たちにも勝つことが可能です。
もちろん1件1件の提案をするのはけっこう大変なので、数はあまり多くはできません。
ただそれは仕事を取るためには必要な労力です。ここをさぼると仕事はほとんど取れません。
そこから実績がついてくると、ランサーズやココナラで出品しているサービスがだんだんと売れるようになっていき、いつしか自分から営業しなくても売れるサイクルができていきました。
クラウドソーシングは参入者は多いものの、コツコツと続けて実績を積み上げられる人が少ないため、ただ愚直にやり続けるだけで差別化を図ることができます。
駆け出しから経験や実績を積むにはとてもいいサービスだと思います。
前職のお客様や、友人等、知り合いへの営業
友人や知人、前職のお客様等、自分がつながりのある人たちには、可能な限り自分がWeb制作、Webマーケティングの事業をはじめたことを伝えました。
自分の仕事をしっかりアピールしておくことで、思わぬところから仕事の話がきたりすることも珍しくありませんでした。
はじめてホームページ制作のご依頼をいただいたのも前職で担当していたお客様からのご依頼でした。
そこでご満足いただければまた新たなお客様をご紹介いただける、といういいループもつくりやすいです。
自分の知り合いであればクラウドソーシングのように競合がほとんどいないし、自分の人となりを事前にわかってもらっているというのは、営業を行う上では大きなアドバンテージになります。
気をつけた点としては、自分の仕事を話す際は「仕事がほしい」というスタンスではなく、「自分は今こんなことをやっている」というスタンスで話していきました。
つまり「売り込む」のではなく、「宣伝する」ことを心がけました。
これなら不快に思われることはほとんどないですし、何かあったときに思い出してもらうこともできます。
どこから仕事の話をいただけるかはわからないので、遠慮なく周りにどんどん伝えていくことが大切だと思います。
ブログ
現在もこうして書き続けている、ブログも集客に大きく貢献してくれています。
途中お休みした時期もありましたが、ブログは独立前から書いており、もう4年以上続けることができています。
ブログのいいところは、ある程度成果がでるようになってくれるとそれが長期間継続してくれる点です。
もちろんそのためには様々ポイントはあるのですが、ポイントさえ押さえられれば成果を出すのは決して難しくはないと私は考えています。
一つ難点なのは成果が出るまでに時間がかかる、という点です。私の場合はある程度を出せるようになるまで3年くらいかかりました。
そのため、書くことが苦手な場合や、短期すぐに成果を出したい場合はおすすめできません。
ただしっかりポイントを押さえれば数ヶ月で成果を出すことも難しくはありません。
ブログは筋トレと似ていると思っています。すぐには効果は出ないけど、継続していけばじわじわと目に見える成果がではじめ、誰でも成果が出るようになります。
私の場合は、3年もかけて数多くの失敗体験を積み重ねたことで、現在Webマーケティングを仕事としてできるようになった、というメリットも生まれました。
SNSの活用
私はSNS運用が下手くそで、あまり成果はでていません。
2年以上X(旧Twitter)をやっていますが、まだフォロワーは400人もいません(2025年1月時点)
それでもたまにXを見た、ということでお問い合わせをいただくので、多少の成果は出ています。
心がけていることは、ビジネス系のアカウントにありがちなノウハウ系や、かくあるべし系の発信はせず、自分の人柄が伝わりやすい発信をするようにしています。
SNSを本気で営業ツールとして活用するなら、けっこうな時間と労力を費やさなければいけないと思います。
私の場合はSNSにどうしても熱量を注げないので、マイペースでのんびりとやっています。
問い合わせフォーム営業
独立1年目〜2年目のときに問い合わせフォーム営業をよく行なっていました。企業のホームページにある問い合わせフォームに営業メールを送るというものです。
これは結論ほとんど成果が出ませんでした。私の場合は1,000件くらい送って1件契約という程度でした。
おそらく私のターゲティングにも問題があったため、マーケティングをしっかり行なった上で行えばもっと成果は上げられると思います。
私が思う問い合わせ営業の1番の難点は、全然面白くないことです。
合う合わないがありますし、やり方次第では楽しみ方もあるとは思いますが、私の場合は完全に単純作業になってしまい、全然面白くありませんでした。
そのため、問い合わせ営業は基本やらなくてもいいかな、と考えています。
もしやるならしっかり自分でターゲティングを行なった上で、外注してしまった方がいいいうのが私の意見です。
エージェントの活用
エージェントは結論全く仕事の獲得につながりませんでした。
自分のスキルと求められるものがマッチしなかったとか、エージェント選びをきちんとしなかったとか、さまざま原因はありますが、1番の原因は自分があまり力を入れなかったことに尽きると思います。
まず独立1年目であるエージェントと面談したときは、こちらがスキル不足すぎてほとんど相手にされませんでした。(すっごい悔しかった)
独立4年目のときに再度エージェントと面談した際は、案件のご紹介はけっこういただけたものの、なかなか企業との面談まで進まず、そうこうしているうちに直接いただくご依頼が増えてきてエージェントを使う必要がなくなった、という経緯があります。
エージェントは私があまりしっかりと活用できていないため、あまり参考にはならないかもしれませんが、1つだけ言えることは、数年程度の経験と実績がないと案件の紹介をもらうのは難しい、ということです。
まとめ
今回は私自身が独立して実際に行ってきた営業方法と、それぞれの結果や感想について述べさせていただきました。
あくまでWebという領域で仕事をさせていただいている人間の一例です。
そのため業種によって有効な手段は変わってくるとは思いますが、営業の本質は「種を蒔き続ける」ことだと私は考えています。
どんな手法でもすぐに芽が出ることはほとんどありません。じっくりと種を蒔き続けていると、芽が出て花が咲くときが必ず訪れます。これは私が10年の営業経験で出した結論です。
腰を据えて継続できる方法を見つけ、それを愚直に継続していくことが重要だと思います。
ぜひご自身に合った方法を見つけ、花を咲かせていってください。
それではまた!