ChatGPT広告をB2Bサービスで検証してみた!約7万円分の配信結果とLP分析結果を公開

公開日: 2026年11月3日
ChatGPT内に広告を掲載できる「ChatGPT広告(ChatGPT Ads)」。
新しい広告媒体ですが、実際に出稿すると、どの程度クリックされ、問い合わせにつながるのでしょうか。
合同会社RAISEEEE(レイジー)では、2026年10月4日〜28日の25日間、自社のB2B向けWeb集客支援サービスでChatGPT広告を検証しました。
配信額はプロモーションクレジットを含めて約7万円分です。
結果として問い合わせは0件でしたが、実際に運用したからこそ分かった課題がありました。
この記事では、出稿方法や費用の基本情報に加え、広告の変更過程、配信結果、LP分析から得られた気づき、これから出稿する企業への考えを紹介します。
※実績と所感は2026年10月の検証時点のものです。広告の仕様や利用可能な機能は変更される場合があります。
1. ChatGPT広告とは?仕組みと出稿方法
ChatGPT広告は、OpenAIがChatGPT内に掲載する広告サービスです。
日本では2026年8月11日に提供開始が正式発表されました。
対象となる無料プランとGoプランのユーザーに表示される場合があり、広告は通常の回答とは分けて表示されます。

Google検索広告との違い
Google検索広告とChatGPT広告では、広告が表示される仕組みに違いがあります。
Google検索広告は、ユーザーがGoogleで検索したキーワードをもとに、関連する広告が表示される仕組みです。
例えば「ホームページ 集客 改善」と検索した人に、Web集客支援サービスの広告が表示されるといったものです。
一方、ChatGPT広告は、ユーザーがChatGPTでどのような相談をしているかという会話の内容や意図も考慮して広告が選ばれます。
例えば、ChatGPTで「会社のホームページを作ったけれど問い合わせが来ない。どうすればいい?」と相談している人がいた場合、Web集客支援サービスの広告が表示される可能性があります。
このように、ユーザーが特定のキーワードで検索していなくても、会話の内容に関連する広告を表示できる点がChatGPT広告の特徴です。

また、広告を設定する際には「コンテキストヒント」という機能があります。
これは、自社の商品やサービスが、どのような人の、どのような場面で役立つのかを広告配信システムに伝えるための情報です。
例えば、Web集客支援サービスであれば、「ホームページからの問い合わせを増やしたい企業」「Web担当者がいない中小企業」といった情報を設定できます。
ただし、コンテキストヒントは広告を表示する相手を厳密に指定する機能ではありません。
実際の広告配信では、会話の内容や広告文、リンク先のページなども考慮されるため、特定の質問をしたユーザーに必ず広告が表示されるわけではありません。
ChatGPT広告の出稿方法
ChatGPT広告は、専用の広告管理画面「Ads Manager」から設定できます。
基本的な出稿の流れは次のとおりです。
- 広告アカウントの作成:アカウントを開設し、支払い情報などを登録する
- コンバージョンの計測設定:問い合わせや購入など、広告の成果として計測したい行動を決め、必要な計測タグをWebサイトに設置する
- キャンペーンの作成:広告の目的、予算、配信期間、配信地域などを設定する
- 広告グループの作成:広告のテーマを決め、コンテキストヒントを設定する
- 広告の作成:見出し・説明文・画像・リンク先のページなどを登録する
- 配信開始と効果測定:審査後に配信を開始し、表示回数・クリック数・コンバージョン数などを確認する
コンバージョンとは、広告をクリックしたユーザーが問い合わせや購入など、企業が目標とする行動を完了することです。
今回、当社では問い合わせ完了をコンバージョンとして設定しました。
ChatGPT広告の成果を計測するため、専用の計測タグ(OpenAI Pixel)をWebサイトに設置し、問い合わせ完了時に計測する設定も行っています。
なお、コンバージョンの計測設定は、広告の表示やクリックだけを目的とする場合には必須ではありません。
実際に操作してみると、広告の作成や配信設定自体は比較的分かりやすく、Google広告などの運用経験があれば基本的な操作で大きく迷うことは少ないと思います。
ChatGPT広告の費用
課金方式はキャンペーンの目的などによって異なります。
2026年10月時点、日本円の広告アカウントで設定できる最低日予算は2,500円でした。当社では日予算3,000円を基本に運用しました。
なお、日予算は1日ごとの固定上限ではなく、7日間を通じた1日当たりの平均額として扱われます。
日によって設定額より多く配信される場合もあり、条件に応じて1日の支出が日予算の最大2倍になることがあります。
総費用を厳密に管理したい場合は、通算予算も含めて設定を確認する必要があります。

2. なぜChatGPT広告を実際に試したのか?
今回、当社が最も重視していたのは、新しい広告媒体の運用ノウハウを蓄積することでした。
自社サービスの問い合わせが増えればもちろんうれしいのですが、当初からそこへの期待値は高くありませんでした。
どのような広告が、どれくらい表示され、どう改善できるのか。
まずは自分たちで費用をかけて試したいと考えました。
最悪、問い合わせが発生しなくても、次の提案や運用に生かせる知見が得られれば、検証する意味があるという判断です。
広告対象はB2B向けのWeb集客支援サービス
出稿したのは、当社のWebコミットというサービスです。
Web担当者がいない、あるいはWeb集客に課題を抱える中小企業を中心に、ホームページやLPの改善、Web集客施策の実行を支援しています。

料金は月額20,000円+成果報酬。今回の広告では、B2B企業のWeb集客に関する課題を入り口に、このサービスを知ってもらえるかを確かめました。
10月4日〜28日の25日間、約7万円分を配信
2026年10月4日から28日まで、広告の表示回数・クリック数を確認しながら、訴求を段階的に変更しました。
配信額はキャンペーンの広告クレジットを含めて約7万円分で、自己負担は約3万5,000円です。
[画像:ChatGPT Ads Managerの広告配信実績画面]
今回は新規広告主向けのプロモーションで、自己負担額と同程度の広告クレジットが付与されました。
特典の実施状況や適用条件は変わるため、出稿を検討する際はOpenAI公式の広告主向けページで確認してください。
3. ChatGPT広告の配信結果を公開
25日間の配信全体について
まず、2026年10月4日〜28日の25日間で実施した、ChatGPT広告全体の配信結果をまとめます。
今回の検証では、広告の訴求内容を途中で変更しながら配信を続けました。
まずは全体として、どの程度表示され、どの程度クリックされ、最終的に問い合わせにつながったのかを確認します。
| 項目 | 検証結果 |
|---|---|
| 配信期間 | 2026年10月4日〜28日(25日間) |
| 表示回数 | 42,138回 |
| クリック数 | 244回 |
| CTR(クリック率) | 約0.58% |
| 広告費 | 70,763円 |
| 平均CPC(クリック単価) | 約290円 |
| 問い合わせ | 0件 |

なお、この期間中は広告の訴求内容を変更しながら配信しています。
そのため、この全体結果だけでは、どの訴求が良かったのか、どの段階で改善の余地があったのかまでは分かりません。
そこで次に、初期段階にどのような広告を出し、その後どのように訴求を変更したのかを順に見ていきます。
初期段階ではAI検索関連の広告が多く表示された
配信開始時は、異なる切り口がどのように反応するかを見るため、次の3種類の訴求で広告を出稿しました。
- AI検索: AI検索への関心を入り口にWeb集客支援を訴求
- 成果報酬: サービスの料金体系を訴求
- Web担当不在: 社内にWeb担当者がいない企業の課題を訴求

配信開始から10月12日までの9日間では、次の結果となりました。
| 指標 | 10月4日〜12日 |
|---|---|
| 表示回数 | 12,868回 |
| クリック数 | 102回 |
| CTR(クリック率) | 約0.79% |
| 広告費 | 約23,792円 |
| 平均CPC(クリック単価) | 約233円 |
| 問い合わせ | 0件 |
このうちAI検索の広告は10,654回表示され、84クリックを記録しました。
表示回数の約83%がAI検索の広告に集中していたことになります。成果報酬の広告は16クリック、Web担当不在の広告は2クリックでした。
表示回数が多いこと自体は悪い結果ではありません。
ただ、AI検索に関心がある人が、必ずしもWeb集客を外部に依頼したい人とは限りません。
当社としては、テーマが広く、サービスを必要とするユーザー以外にも広告が届いている可能性を感じました。
そこで、10月12〜14日頃にAI検索の広告を停止するなど、訴求内容を見直しました。
単に表示回数を増やすのではなく、より具体的な課題に対する広告なら反応が変わるのかを試すためです。
「ホームページ集客改善」など、具体的な課題訴求を追加
新たに追加したのは「ホームページ集客改善」と「Webマーケ外注」の2つです。
AI検索のような広いテーマから、企業が実際に困っていることや、検討している行動に近づけました。
10月14日〜28日の広告別実績は次のとおりです。
| 広告訴求 | 表示回数 | クリック数 | CTR |
|---|---|---|---|
| 成果報酬 | 10,187 | 72 | 0.71% |
| ホームページ集客改善 | 4,421 | 45 | 1.02% |
| Web担当不在 | 801 | 5 | 0.62% |
| Webマーケ外注 | 1,356 | 9 | 0.66% |
| 合計 | 16,765 | 131 | 0.78% |
※2026年10月14日〜28日の集計です。広告の追加・停止時期や配信量が異なるため、同じ条件にそろえた比較実験ではありません。

今回、最もCTRが高かったのは「ホームページ集客改善」の1.02%でした。
一方、サービスの料金体系を伝える「成果報酬」は0.71%。AI検索を停止した後も、成果報酬の広告がこの期間の表示回数の約61%を占めていました。
この結果から、具体的な課題を示す広告には一定の反応があると感じ、最終的には「ホームページ集客改善」「Webマーケ外注」の2つに絞って検証しました。
ただし、CTRの違いだけで訴求の優劣や、問い合わせにつながる可能性を判断することはできません。
クリックは発生したが、問い合わせは0件
広告をクリックしてLPへ訪問してもらうことはできましたが、検証期間中にWebコミットへの問い合わせは発生しませんでした。
広告の表示先や訴求に問題があったのか、訪問後のLPに改善余地があったのか。
次は、広告管理画面では分からない訪問後の行動を確認しました。
4. Microsoft ClarityでLPを分析してわかったこと
問い合わせが発生しなかった理由を考えるため、Microsoft Clarityを使ってWebコミットのLPを分析しました。
ClarityはMicrosoftが提供する無料の行動分析ツールで、クリック箇所やスクロールの到達状況をヒートマップで確認できます。

LPの前半でスクロール到達率が低下していた
今回確認したのは「スクロールヒートマップ」です。
ページのどの位置までユーザーが到達したかを色で示すもので、赤い部分は到達率が高く、青い部分ほど低いことを表します。

画像では、ページ最上部のファーストビュー付近は赤く、その下の「ISSUES(課題)」や「ABOUT(サービス概要)」付近から緑色に変わり、さらに下部では青色に近づいています。
ページの後半まで到達したユーザーの割合が低く、特に前半で到達率が大きく下がっていることが読み取れます。
ただし、スクロールヒートマップから分かるのは、各位置まで到達した割合です。
そこにどの程度関心を持ったか、なぜ読み進めなかったか、離脱した理由までは分かりません。
そのため、この画像だけを根拠に広告のターゲティングやLPが原因だったと断定はできません。
それでも、LPの冒頭で必要な情報を伝えられているか、改めて確認するきっかけになりました。
LPはサービスの説明が中心になっていた
広告のリンク先は、ChatGPT広告専用に作ったページではなく、Webコミットの通常のサービス紹介ページです。
そのため、サービスの特徴や仕組み、料金体系の説明が中心になっていました。
一方、広告では途中から「ホームページ集客改善」など、企業が抱える課題を前面に出していました。
例えば、ホームページから問い合わせを増やしたくて広告をクリックした人であれば、最初に知りたいのはサービス名や料金よりも、「自社の課題をどう改善できそうか」という情報かもしれません。
もちろん、サービスの内容や料金は検討に欠かせません。
ただ、広告で興味を持った内容への答えがLPの冒頭に見つからなければ、サービスの説明に進む前に離脱してしまう可能性があります。
今回のページは、課題の説明よりもサービスの紹介を優先していた点に見直しの余地があると感じました。
広告の配信先とLPの両方に改善余地がある
問い合わせ0件の原因として、現時点では主に2つの仮説があります。
- 広告側の仮説: Web集客に興味があっても、外部委託を検討していないユーザーに表示されていた可能性
- LP側の仮説: 広告で訴求した課題とLPの冒頭で伝えていた内容が十分に一致していなかった可能性
今回のデータでは、どちらの影響が大きかったかまでは判断できません。
もし再検証するなら、課題別に広告とLPのファーストビューをそろえ、広告経由の閲覧・問い合わせ状況を比較したいと考えています。
広告で何を伝えるかだけでなく、その広告を見て訪れた人に、LPで何をどの順番で伝えるかが重要だという学びが得られました。
5. 実際に運用して感じたChatGPT広告のメリットと課題
今回の検証で印象に残ったのは、広告の出稿自体は比較的簡単だった一方、改善のために知りたい情報を十分に得られなかったことです。
メリット① 出稿の設定は比較的分かりやすい
キャンペーン、広告グループ、広告文などの作成手順はシンプルで、広告を配信するところまで比較的スムーズにできました。
新しい媒体であっても、操作面でのハードルはそれほど高くないと感じました。
メリット② 会話の文脈に応じて、異なる接点をつくれる可能性
ChatGPTでは、ユーザーが課題や選択肢について自然な文章で相談します。
その文脈に関連する広告を表示できる点は、キーワード検索やSNSでの広告とは異なる接点になり得ます。
ただし、今回の検証で新規顧客層への到達や問い合わせ増加を実証できたわけではありません。
あくまで、媒体の仕組みから感じた可能性です。
課題① どのような会話の文脈で表示されたのか分からない
今回使ったAds Managerでは、表示回数・クリック数・CTR・広告費などを確認できました。
しかし、どのような相談やニーズから広告が表示され、クリックされたのかは把握できませんでした。
Google検索広告なら検索語句レポートを参考にできますが、今回のChatGPT広告ではそれに相当する詳細な分析情報を得られず、表示回数が多い理由も解釈しづらいと感じました。
もちろん、ユーザーの会話内容が広告主に共有されないことは、プライバシー保護のうえで重要です。
その前提を守りながら、どのような課題の分類や話題に広告が反応していたのかを集計単位で確認できれば、改善しやすくなると思います。
課題② 成果につながらなかった原因を切り分けにくい
クリックが発生しても問い合わせがなければ、広告の表示先・訴求・LPのいずれか、または複数に課題がある可能性があります。
今回のように広告が表示された背景を把握しづらいと、どこを優先して改善するべきか判断が難しくなります。
「ChatGPT広告は、出稿そのものは簡単でも、成果につなげるための改善は簡単ではない」。
これが2026年10月の運用で最も強く感じたことです。
6. これからChatGPT広告を出すなら?今回の検証から考えた改善策
今回の検証から、次に出稿する際は少なくとも次の3点を見直したいと考えています。
いずれも今回の結果から得た仮説であり、成果が確認された手法ではありません。

具体的な課題を起点に広告を設計する
「AI検索」や「成果報酬」といった広いテーマ・サービスの特徴だけでなく、「ホームページから問い合わせが来ない」など、相談しているユーザーの状況を具体的に想定して広告文を設計します。
コンテキストヒントも、関連キーワードの羅列ではなく、誰のどんな場面で役立つサービスなのかを明確にします。
広告の訴求とLPの冒頭をそろえる
広告文が「ホームページ集客改善」であれば、LPのファーストビューでもその課題と改善の方向性を示す。
広告ごとにLPを作り分けるか、少なくとも冒頭部分を調整し、訪問者の期待とのずれを減らしたいです。
広告経由の閲覧行動を確認できる状態にする
広告のクリックだけではなく、GA4やClarityを使って、その後にどこまで読まれ、どのような行動が起きたかを確認します。
可能であれば広告ごとにUTMパラメーターを設定し、ChatGPT広告流入とそれ以外を区別して検証することが重要です。
まずは少額で何を確かめたいのかを決め、広告の反応とLPの反応を分けて見ていく。
そのうえで、十分なデータが得られるまでは結論を急がない姿勢が必要だと考えています。
7. ChatGPT広告は中小企業にもおすすめできるのか?
今回の結果からは、ChatGPT広告をすべての企業に積極的におすすめできるとは考えていません。
自社のB2Bサービスでは問い合わせが発生せず、どうすれば成果につながるのかも、まだ十分に分かっていないためです。
一方で、会話の文脈をもとに関連するサービスを知ってもらえる仕組みには可能性を感じています。
既存の広告媒体とは異なる接点を試したい企業や、検証予算を確保できる企業にとっては、試す価値があると思います。
ただし、限られた予算で短期間に問い合わせを増やしたい場合は、Google広告など既存の手段を含め、想定する顧客や費用対効果を比較して判断する方が現実的です。
「新しいから効果が出る」「競合が少なそうだから安く出せる」と考えて出稿するのは避けた方がよいでしょう。
現時点での評価は、「条件次第で試す価値はあるが、成果を前提に推奨できる段階ではない」です。
8. まとめ
合同会社RAISEEEE(レイジー)では、2026年10月4日〜28日の25日間、B2B向けWeb集客サービスで約7万円分のChatGPT広告を検証しました。
訴求を変更する中で広告別のクリック率に違いが見られ、Clarityの分析からはLPの冒頭で何を伝えるかを見直すきっかけも得られました。
一方、広告がどのような会話の文脈で表示されたのか分かりづらく、原因を絞り込むことの難しさも感じました。
今回の検証だけでChatGPT広告の良し悪しは判断できませんが、広告の設定だけでなく、誰の課題に訴求し、クリック後のLPでどう答えるかまで一体で考えることの重要性を再確認しました。
Web広告の運用やLP改善でお困りの方へ
合同会社RAISEEEE(レイジー)では、Web広告の運用とホームページ・LPの改善を通じて、中小企業のWeb集客を支援しています。
当社のWebコミットは、月額20,000円+成果報酬のWeb集客支援サービスです。
広告から問い合わせにつながらない、ホームページをどう改善すればよいか分からないといった課題に対し、現状の分析から改善施策の検討・実行まで支援します。
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