成果報酬型の集客代行は本当にお得?月額30万円のWeb支援とは別に作ってわかったメリットと難しさ

公開日: 2026年9月5日
Web集客を外部に依頼しようとすると、月額で数十万円かかることも珍しくありません。
ただ、「まずはWebからの問い合わせを増やしたい」「一つのサービスをもっと売りたい」という企業にとって、成果が見えない段階から毎月大きな固定費をかけるのは簡単な判断ではないと思います。
私自身、Web集客のサービスを作る中で、この点について考えるようになりました。
RAISEEEEでは以前から月額型でWeb集客を支援しており、現在も会社全体のWeb施策を支援する「Web推進室」を月額30万円〜で提供しています。
一方で、それとは別に作ったのが、基本料金に成果報酬を組み合わせた「Webコミット」です。
月額型のサービスをやめたわけではありません。
支援する範囲や企業の目的によって、料金体系そのものを分けた方がいいと考えたことが、成果報酬型のサービスを作ったきっかけでした。
この記事では、なぜ成果報酬型のWeb集客支援を新しく作ったのか。その経緯と、実際にサービスを設計・提案する中で感じた成果報酬型のメリットや難しさについて紹介します。
成果報酬型のWeb集客代行とは
成果報酬型のWeb集客代行とは、あらかじめ決めた成果が発生した場合に、その成果に応じて報酬を支払う料金体系です。
成果として設定されるものには、問い合わせ、資料請求、商談、商品購入などがあります。
Web集客支援の料金体系は、大きく分けると次のような形があります。
| 料金体系 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 成果の有無にかかわらず、毎月一定額を支払う | 予算を管理しやすい一方、成果が出なくても費用は発生する |
| 完全成果報酬型 | 成果が発生した場合のみ料金を支払う | 発注時の固定費を抑えやすい |
| 基本料金+成果報酬型 | 一定の基本料金に加え、成果に応じて料金を支払う | 固定費を抑えながら、成果と報酬を連動させやすい |

合同会社RAISEEEEの「Webコミット」では、基本料金に成果報酬を組み合わせる方式を採用しています。
ただし、成果報酬型であれば必ず発注側にとって有利になるわけではありません。
何を成果とするのか、成果1件をいくらに設定するのかによって、向き不向きがあります。
私たち自身も、実際にこの料金体系を考える中で、その難しさを感じることがありました。
私たちのWeb集客支援は、もともと月額型から始まった
Web集客の支援を始めた当初は、月額数万円程度のサービスを提供していました。
実際に企業のWeb集客を支援しながら、Webサイトの改善、SEO、広告、アクセス解析などに取り組み、現在まで継続している支援もあります。
その後、支援経験が増え、対応できる範囲や判断できることも広がっていきました。
そこで作ったのが、より広い範囲のWeb施策を支援する月額30万円程度のサービスです。
現在は「Web推進室」というサービスとして、Web戦略、広告、SEO、Webサイト、コンテンツ、予算配分、外部パートナーの管理など、会社全体のWeb施策を横断して支援しています。
つまり、月額30万円のサービス自体をなくしたわけではありません。
会社全体のWeb施策をまとめて任せたい企業にとっては、今でも必要な支援だと考えています。
ただ、サービスを考えていく中で一つ疑問を持つようになりました。
Webから問い合わせを増やしたいという企業すべてに、月額30万円規模の支援が必要なのだろうか。
ということです。
「自分だったら毎月30万円を払うか」と考えた
Web集客の支援では、専門家が継続的に分析や改善を行う以上、一定の費用がかかります。
会社全体のWeb施策を整理し、複数のサイトや広告、SEO、制作会社などをまとめて動かすのであれば、月額30万円規模の支援が必要になるケースもあります。
一方で、
「まず一つのWebサイトから問い合わせを増やしたい」
「新しく始めたサービスの集客を伸ばしたい」
という段階でも、同じ支援が必要とは限りません。
そこで、自分自身が発注する立場だったらどう思うのかを考えました。
「Webから成果を増やしたいという目的だけで、成果が見えない段階から毎月30万円を払い続けられるだろうか」
自分だったら、かなり迷うと思いました。
この考えには、私自身が新しい事業を立ち上げ、集客に苦労した経験も影響しています。
一から事業を作ってみると、商品やサービスを作っただけではお客様は来ません。
Webサイトを作っても、広告を出しても、情報を発信しても、それだけですぐ問い合わせにつながるとは限りません。
事業を始めたばかりの段階では、まだ集客できるかも分からない中で大きな固定費をかけ続ける判断は簡単ではありませんでした。
だからこそ、
「会社全体のWebを任せるサービスとは別に、もっと成果そのものに集中したWeb集客支援があってもいいのではないか」
と考えるようになりました。
そこから作ったのが、成果報酬型の「Webコミット」です。
\ Web集客の実行・改善を進めたい企業様へ /
Web集客を、施策の実行から改善まで進めたい方へ
SEO・Web広告・サイト改善など、必要な施策を実行し、
数字を確認しながら継続的に改善します。
月額型をなくすのではなく、目的に応じて支援を分けた
成果報酬型のWebコミットを作る際に考えたのは、月額型と成果報酬型のどちらが優れているかではありません。
企業がWeb支援に何を求めているかによって、必要な支援範囲も料金体系も変わるのではないかと考えました。
たとえば、
「会社全体のWeb戦略を整理したい」
「複数の事業やWebサイトをまとめて見てほしい」
「広告やSEO、Webサイトなどを横断して支援してほしい」
という企業であれば、特定の成果だけを見るのではなく、会社全体のWeb施策を広く支援する必要があります。
RAISEEEEでは、こうした企業向けに、会社全体のWeb施策を支援する月額型の「Web推進室」というサービスを提供しています。
一方で、
「一つのWebサイトから問い合わせを増やしたい」
「特定の商品やサービスの集客を伸ばしたい」
「まずはWebから成果を出したい」
という企業であれば、最初から会社全体のWeb施策を支援する必要はありません。
そこで、こうした企業向けに作ったのが成果報酬型の「Webコミット」です。
Webコミットでは、主要なWebサイトと成果に対象を絞り、その成果を増やすために必要な施策を実行・改善していきます。
つまり、月額30万円のサービスを成果報酬型に置き換えたのではなく、企業が求めている支援に合わせて、役割の異なるサービスを用意したというのが正確です。
顧客が成果を出せば、自分たちの売上も増える形にしたかった
成果報酬型を作った理由は、発注側の固定費を小さくしたかったからだけではありません。
自社にとっても、成果を出した分だけ報酬をいただける方がいいと考えました。
成果が出れば、お客様の問い合わせや売上につながる。
そして、その成果に応じて私たちの売上も増える。
きちんと成果を出せるのであれば、固定料金以上の収益につながる可能性もあります。
そのため、単純に「安く依頼できるサービスを作りたい」と考えたわけではありません。
私が作りたかったのは、顧客の成果と支援する側の利益が、できるだけ同じ方向を向く料金体系でした。
お客様が成果を出し、その結果として私たちの利益も増える。
その関係の方が、自分たちもより成果にこだわって支援できると考えました。

広告運用の料金体系からも感じた、成果と報酬のズレ
成果と報酬の関係について考えるきっかけになったものの一つが、Web広告の運用代行です。
広告運用では、広告費の15〜20%程度を運用手数料とする料金体系もよく見られます。
この料金体系自体を否定するつもりはありません。広告費が増えれば、管理する範囲や業務量が増えることもあります。
ただ、自分たちのサービスとして考えたときには、一つ気になる点がありました。
広告を運用した結果、問い合わせが増えても増えなくても、支援会社が受け取る報酬は基本的には変わりません。
一方で、広告費が増えれば手数料も増えていきます。
私はそれよりも、
「実際に成果を出せば、自分たちの報酬も増える」
という仕組みの方が、自分たちにも成果を追う強い動機が生まれると考えました。
お客様の成果を増やすことと、自社の利益を増やすことが同じ方向を向くからです。
これも、成果報酬型のサービスを作った理由の一つです。
成果報酬型で難しいのは「成果の定義」と「成果単価」
一方で、成果報酬型のサービスを作れば何でもうまくいくわけではありません。
実際にサービスを設計し、お客様と話をする中で難しいと感じたのが、「何を成果とするのか」と「成果1件をいくらにするのか」です。
たとえばBtoB企業であれば、問い合わせや資料請求を成果として設定することができます。
ただし、同じ問い合わせ1件でも、その価値は会社によって違います。
商品やサービスの単価、利益率、問い合わせからの成約率などが違えば、1件の見込み客を獲得するために使える金額も変わります。
月額11,000円のサービスでは成果報酬の条件が合わなかった
実際に、成果報酬型のWeb集客について商談したものの、契約には至らなかったケースがあります。
その企業では、経営者向けのコミュニティやイベントなどを運営しており、月額11,000円程度の会員サービスを提供していました。
当時、私たちは問い合わせやリード獲得1件あたり1万〜2万円程度を、成果報酬額の一つの基準として考えていました。
しかし、月額11,000円のサービスに対して、その基準をそのまま当てはめるのは難しいと判断しました。
成果報酬額について双方が納得できる条件を作ることができず、最終的に契約には至りませんでした。
この経験からも、成果報酬型だからといって「問い合わせ1件なら一律○万円」と決められるわけではないと感じています。
商品単価だけでなく、利益や成約率、継続性などによって、成果1件の価値は変わります。
そのため現在も、商品やサービス、単価、事業の状況などをヒアリングしたうえで、何を成果にするのか、成果報酬をいくらにするのかを考えるようにしています。

完全成果報酬にはせず、基本料金を設定している
成果に対して料金をいただくのであれば、完全成果報酬にした方が発注しやすいのではないか。
そう考える方もいると思います。
しかし、RAISEEEEでは基本料金を設定しています。
理由の一つは、発注側と支援側の双方が、継続してWeb集客に取り組める関係を作りたいからです。
発注側に費用負担がまったくなければ、
「とりあえず試してみよう」
「全部任せて、成果が出なければやめよう」
という使い方もしやすくなります。
しかし、これまで支援してきた経験から、Web集客は支援会社だけが頑張れば成果が出るものではないと考えています。
だからこそ、完全成果報酬にはせず、発注側にも一定の費用を負担していただく形にしています。
単に最低限の料金をいただくためではなく、お互いが成果を目指して改善を続ける前提を作るためでもあります。
Web集客は支援会社への丸投げではうまくいきにくい
私たちはWeb制作、SEO、広告、アクセス解析などについて専門的な知識を持っています。
一方で、その会社の商品、顧客、業界について最も詳しいのは、基本的にはその企業自身です。
私たちが支援に入ったからといって、長年その事業を行ってきた方以上に、すぐ商品や顧客を理解できるわけではありません。
だからこそ、
「実際のお客様からこんな相談が多い」
「今後はこの商品を伸ばしたい」
「営業ではこういう反応がある」
「こういう会社と取引を増やしたい」
といった情報を共有していただくことが、Web集客を考えるうえでも必要になります。
お客様が持っている事業や顧客についての知識と、私たちが持っているWebの知識を組み合わせて施策を考えていく。
私はその関係が理想だと考えています。
「プロに任せたので、あとは全部やってください」という関係ではなく、お互いに意見を出しながら改善していく。
これは成果報酬型に限らず、これまでWeb集客を支援してきた中で感じていることです。
なお、Web集客を外注する際の考え方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
成果報酬型のWeb集客が向いている会社・合いにくい会社
成果報酬型は、どの企業にも同じように向いているわけではありません。
実際にサービスを設計し、企業へ提案してきた経験から、比較的料金設計をしやすい会社と、条件を慎重に考えた方がよい会社があると感じています。
成果報酬型が向いている会社
たとえば、次のような企業です。
- Webから問い合わせや資料請求を増やしたい
- 問い合わせや購入などの成果地点を設定しやすい
- 商品単価や利益を考えて、成果1件に一定の費用をかけられる
- 自社の商品や顧客について支援会社と情報共有できる
- 継続してWeb集客を改善していきたい
特に、問い合わせや購入など「何が増えれば事業にとってプラスになるのか」が明確なサービスは、成果報酬との相性を考えやすくなります。
成果報酬型が合いにくい会社
反対に、次のようなケースでは、成果報酬型にすること自体が適切なのかを慎重に考える必要があります。
- 商品単価や利益が低く、成果報酬額とのバランスが取りにくい
- 何を成果として設定するのか決めにくい
- Web集客をすべて支援会社へ任せたい
- 事業側から必要な情報を共有することが難しい
- とりあえず低リスクで試し、すぐに結果が出なければやめたい
なお、新規事業だから成果報酬型に向いていないということではありません。
RAISEEEEでは、新規事業や新しいサービスのWeb集客支援にも力を入れています。
ただ、新規事業では商品やターゲット自体を検証している段階もあります。
その場合は、最初から問い合わせ件数だけを追うのではなく、現在の事業状況を確認しながら「何を成果として追うべきか」を考える必要があります。
\ Web集客の実行・改善を進めたい企業様へ /
Web集客を、施策の実行から改善まで進めたい方へ
SEO・Web広告・サイト改善など、必要な施策を実行し、
数字を確認しながら継続的に改善します。
まとめ|成果報酬型を作ったのは、月額型を否定したかったからではない
RAISEEEEでは、月額数万円のWeb集客支援から始め、支援範囲を広げる中で、現在の「Web推進室」につながる月額30万円規模のサービスを作りました。
そして現在も、会社全体のWeb施策をまとめて支援するサービスとしてWeb推進室を提供しています。
一方で、すべての企業にそれだけ広い支援が必要なわけではありません。
「まずは主要なWebサイトから問い合わせを増やしたい」「特定の商品やサービスの成果を伸ばしたい」という企業に対しては、もっと成果そのものに集中した支援があってもいい。
そう考えて作ったのが、成果報酬型のWebコミットです。
成果報酬型にした理由は、月額型のサービスを否定するためではなく、企業の目的に応じて支援方法を選べるようにするためです。
そして、成果報酬型にしたことで、顧客に成果が出れば支援する私たちの利益も増えるという関係も作ることができました。
ただし、成果報酬型だから必ず安心というわけでもありません。
商品やサービスの単価、利益、成約までの流れによって成果1件の価値は変わりますし、実際に成果報酬の条件を合わせられず、契約に至らなかったこともあります。
また、成果報酬型であっても、支援会社へすべて丸投げすれば成果が出るわけではありません。
成果報酬型のWeb集客代行を検討するときは、
- 何を成果として設定するのか
- 1件の成果にいくら支払えるのか
- どの範囲まで支援してもらう必要があるのか
- 支援会社とどのように一緒に改善していくのか
まで確認したうえで、自社に合う支援方法を選ぶことをおすすめします。
\ Web集客の実行・改善を進めたい企業様へ /
Web集客を、施策の実行から改善まで進めたい方へ
SEO・Web広告・サイト改善など、必要な施策を実行し、
数字を確認しながら継続的に改善します。






