Google広告の費用はいくら必要?実際の運用データから考える予算の決め方

公開日: 2026年9月3日
「Google広告を始めたいけれど、月いくらくらい必要なのか分からない」
これは、広告運用の相談でもよく聞く悩みです。
Google広告は月3万円程度からでも始められますし、私たちRAISEEEEでは5〜10万円程度から試すケースが比較的多くあります。
ただし、「月10万円あれば十分」「5万円では足りない」と金額だけで判断することはできません。
実際には、狙うキーワードのクリック単価や、その予算でどれだけのデータを集められるかによって、必要な広告費は変わります。
この記事では、実際のGoogle広告運用や自社広告での経験をもとに、Google広告の費用をどう決めればよいのかを紹介します。
Google広告の費用は「月○万円」だけでは判断できない
Google広告は、必ず月10万円以上用意しなければ利用できないサービスではありません。
月3万円でも5万円でも広告を出すこと自体はできます。
ただし、
「その金額で広告を出せるか」と「その金額で十分な検証ができるか」は別の話です。
そこで、Google検索広告の予算を考えるときに、まず確認したいのが「1クリックあたり、いくらくらいかかるのか」です。
同じ10万円でも、取れるクリック数は大きく変わる
たとえば月10万円の広告予算があったとしても、平均クリック単価によって取得できるクリック数は大きく変わります。
| 平均クリック単価 | 月10万円で取得できるクリック数の目安 |
|---|---|
| 300円 | 約333クリック |
| 500円 | 約200クリック |
| 1,000円 | 約100クリック |
| 2,000円 | 約50クリック |
| 5,000円 | 約20クリック |
※広告予算÷平均クリック単価による単純計算です。実際のクリック数を保証するものではありません。

同じ月10万円でも、300クリック以上取れる市場と50クリックしか取れない市場では、集められるデータ量がまったく違います。
月5万円ならさらに差が出ます。
平均クリック単価500円なら約100クリックですが、2,000円なら約25クリックです。
そのため私は、Google広告の予算を考えるとき、
「月何万円使えるか」
だけではなく、
「狙いたいキーワードでは、1クリックいくらくらいになりそうか」
を先に確認するようにしています。
【実例】月10万円でも約50クリック。1年以上の広告運用でぶつかった「次の壁」

現在、あるBtoB商材のGoogle広告を継続して支援しています。
企業名や具体的な商材名は伏せますが、広告予算は月約10万円です。
この案件は1年以上運用を続けています。
現在では毎月コンスタントに一定数の問い合わせが入るようになっていますが、最初からうまくいっていたわけではありません。
むしろ運用を始めた当初は、
「そもそも、どんなキーワードで広告を出すべきなのか」
というところから試行錯誤が始まりました。
認知が低い商材だったため、最初は広くユーザーを集めた
この商材は、広告運用を始めた当時、まだそれほど広く知られているものではありませんでした。
そこで、
「商品名を知っていて、すでに購入を検討している人だけを狙っても、十分な検索数が見込めないのではないか」
と考えました。
そのため最初は、商品そのものを直接探している人だけではなく、関連する課題や用途について調べている人まで対象を広げました。
検索広告でも比較的幅広いキーワードを設定し、検索広告以外にデマンドジェネレーション広告なども試しています。
ところが、思うように問い合わせにはつながりませんでした。
広告はクリックされる。LPにもアクセスは来る。それでも商談につながるような反応が増えない。
ここで、
「月10万円では足りないから、20万円に増やそう」
という判断もできたと思います。
しかし、私は先に予算以外の部分を見直すことにしました。
予算を増やす前に、広告とLPを変えた
広告の狙い方そのものがずれている状態で予算だけを増やしても、ずれた流入まで増やしてしまう可能性があります。
そこで、広告費を大きく変えるのではなく、キーワードや広告設定、LPを少しずつ見直していきました。
そして1年以上運用を続ける中で、広告だけでなく市場側にも変化が出てきました。
商材を取り扱う販売事業者が以前より増えてきたことなどから、当初よりも商品自体の認知が広がってきていると判断しました。
そこで、広告の考え方も変えました。
当初は認知が低かったため、関連する課題や用途まで広げてユーザーを集めていました。
しかし、商品を知っている人が増えているのであれば、広く集めるよりも、すでに商品を具体的に探している人を狙った方が商談には近くなります。
そこで現在は、幅広いキーワードを減らし、商品や購入検討により近い直接的なキーワードへかなり絞って配信しています。
この変更以降、現在は月数件程度の問い合わせがコンスタントに入る状態になっています。
ただ、成果が安定してくると、今度は別の壁が見えてきました。
商談に近いキーワードへ絞ると、今度はクリック単価の高さが壁になった
現在の大きな課題が、クリック単価です。
この案件での直近1か月の平均クリック単価は1,989円でした。
キーワードによる差も大きく、300円程度でクリックされるものもありますが、商談に近いキーワードでは2,000〜3,000円程度になるものもあります。中には5,000円近くになったものもありました。
そして、月約10万円の広告予算はほぼ毎月消化しています。
平均クリック単価が1,989円であれば、10万円使って得られるクリックは単純計算で約50件です。
1日平均にすると、2クリックにも届きません。
「月10万円」という金額だけを見ると、決して極端に少ない広告予算には感じないかもしれません。
しかし、この案件では10万円使っても1か月で得られるクリックは50件前後です。
ここまでクリック数が限られてくると、改善にも時間がかかります。
広告文を変えたり、キーワードを調整したりしても、数日ですぐに十分なデータが集まるわけではありません。
問い合わせが出なかったときにも、
- キーワードの選び方が悪かったのか
- 広告文に問題があったのか
- LPの訴求が弱かったのか
- それとも単純にクリック数が少なく、まだ判断できる段階ではないのか
を切り分けるまでに時間がかかります。
この案件では、最初は「問い合わせにつながらない」という壁がありました。
広告やLPを改善し、市場の変化に合わせてキーワードも絞ったことで、現在は月数件程度の問い合わせが入るようになっています。
その一方で、今度は、
「商談に近いユーザーを狙うほどクリック単価が高くなり、月10万円では十分なクリック数を集めにくい」
という次の壁にぶつかっています。
現在の問い合わせ件数で十分なのであれば、このまま月10万円を維持する選択肢もあります。
しかし、ここから問い合わせ件数をさらに増やしたいのであれば、広告予算を増やすことも検討する必要があります。
この経験から感じるのは、Google広告の予算は「月10万円だから多い」「月5万円だから少ない」と金額だけでは判断できないということです。
同じ10万円でも、その市場の平均クリック単価はいくらなのか。その結果、何クリック取れるのか。そこまで見て初めて、その予算で何ができるのかが見えてきます。
Google広告は月3万円でも意味があるのか
では、Google広告を月3万円程度で始めても意味がないのでしょうか。
これも一概には言えません。
私自身、自社のサービスでGoogle広告を出した際には、月2〜3万円程度から始めたことがあります。
ホームページ制作やWeb集客サービスなど、時期を変えて複数回広告を出しました。
それぞれ数か月程度運用しましたが、結果として問い合わせはゼロでした。
最終的には広告を止めています。
「月3万円だったから失敗した」だけではない
ただし、この結果を、
「広告予算が3万円しかなかったから失敗した」
だけで片付けるのは違うと思っています。
ホームページ制作やWeb集客は競合企業も多く、問い合わせや商談に近いキーワードではクリック単価も高くなりやすい分野です。
さらに当時の自社サービスを振り返ると、他社との違いを広告上で十分に打ち出せていたとは言えませんでした。
つまり、
- 広告予算が少ない
- 競争の激しい市場だった
- クリック単価が高い
- サービスの差別化が弱かった
といった条件が重なっていました。
仮に広告費を3万円から10万円に増やしていたとしても、それだけで問い合わせが出るようになったとは限りません。
だからこそ現在は、成果が出ないときに、
「とにかく広告予算を増やせばよい」
とは考えないようにしています。
月3万円などの少額予算は「市場を知るため」に使うこともできる
現在でも、クライアントから、
「まずは月3万円くらいでGoogle広告を試したい」
と言われれば、条件次第では一度試すことがあります。
もちろん、3万円だから適当に広告を出すわけではありません。
地域を絞る、キーワードを絞る、不要な検索を除外するなど、限られた予算の中でも無駄なクリックをできるだけ減らす設定をしたうえで始めます。
ただ、競争の激しい市場では、月3万円で十分な成果を出すことが現実的に難しいケースもあります。
それでも一度広告を出すことで、
- 実際の平均クリック単価はいくらだったか
- 3万円で何クリック取れたか
- どのような検索語句からアクセスされたか
- 反応がありそうなキーワードはあったか
- LPを見た人から何か反応があったか
といった実際のデータが取れます。
事前に私から、
「おそらく月3万円では厳しいと思います」
と説明することと、実際に広告を出して、
「この市場では3万円だと、これくらいのデータしか取れませんでした」
と確認することでは意味が違います。
実データがあれば、その後に、
- 予算を増やす
- キーワードを変える
- LPを改善する
- 別の集客施策を検討する
といった判断もしやすくなります。
そのため私は、
「少額から始めること」と「少額のままで成果を出し続けること」は分けて考えています。

Google広告の予算は「平均クリック単価」と「取れるデータ量」からまず考える
では、実際にGoogle広告の費用や予算をどう決めればよいのでしょうか。
私の場合は、次の順番で考えることが多いです。
1. 狙いたいキーワードを決める
まず、自社の商品やサービスを検討する人が、どのような言葉で検索するのかを考えます。
Google検索広告では、狙うキーワードによってクリック単価が変わります。
競合企業も広告を出したいキーワードであれば、1クリックあたりの費用が高くなることがあります。
そのため「Google広告だから月10万円」と決めるのではなく、まずは自社が狙いたい検索ニーズを整理します。
2. 想定される平均クリック単価を確認する
次に、そのキーワードでは1クリックあたりどの程度の費用がかかりそうかを確認します。
ここが分かれば、
広告予算 ÷ 想定される平均クリック単価
によって、おおよそのクリック数を考えられます。
たとえば月5万円の場合、
平均クリック単価500円なら約100クリック。
平均クリック単価2,000円なら約25クリックです。
同じ「月5万円」でも、広告運用として得られるデータ量はかなり違います。
3. そのクリック数で何を判断できそうか考える
次に考えるのが、そのクリック数で広告の良し悪しを判断できそうかという点です。
ここについて私は、
「○クリックあれば必ず判断できる」
という固定の基準は持っていません。
商材や問い合わせ率、キーワードによって条件が違うからです。
ただ、実際に運用していて1日数クリックしか取れない状況では、データが増えるまでに時間がかかり、改善の判断もしづらくなります。
だからこそ予算を決めるときには、
「いくら払えるか」だけではなく、「その金額で判断材料をどれくらい集められそうか」
まで考えます。
4. 最後は問い合わせや受注まで見て判断する
ただし、クリック単価が安ければよいわけでもありません。
1クリック300円でたくさんアクセスを集められても、問い合わせにつながらなければ広告として成果が出ているとは言えません。
逆に1クリック2,000円かかったとしても、そこから継続的に問い合わせや受注につながり、事業として採算が合っているのであれば、そのクリック単価だけを見て「高すぎる」と判断することもできません。
最終的には、
- 広告費をいくら使ったか
- 問い合わせが何件発生したか
- 1件の問い合わせを得るために広告費がいくらかかったか
- その問い合わせから商談や受注につながったか
- 受注金額や利益を考えて広告費が見合っているか
まで見る必要があります。
今回の記事では「どの程度の予算があれば十分なデータを取れるのか」という点を中心に説明していますが、広告運用の最終目的はクリック数を増やすことではありません。
問い合わせや受注につながって初めて、その広告費が妥当だったかを判断できます。
\ Web集客の実行・改善を進めたい企業様へ /
Web集客を、施策の実行から改善まで進めたい方へ
SEO・Web広告・サイト改善など、必要な施策を実行し、
数字を確認しながら継続的に改善します。
RAISEEEEでは5〜10万円程度から試すことが多い
現在、Google広告を新しく始める企業を支援するときは、5〜10万円程度から試すケースが比較的多くなっています。
ただし、これはGoogle広告の最低料金でもなければ、
「10万円あれば成果が出ます」
という意味でもありません。
あくまで、私たちが実際に運用してきた中で、
大きな金額をいきなり投入せず、ある程度のデータを取りながら次の判断をするための初期予算
として設定することが多いという話です。
当然、事前に想定されるクリック単価を確認して、月5万円では十分なデータが取れそうにないのであれば、そのことも伝えます。
逆に、地域やキーワードを絞ることで少ない予算でも検証できそうなのであれば、小さく始めることもあります。
最初から大きな金額を使う必要はありません。
まず実際の市場に広告を出してみる。
そこで得られたデータを見て、次の予算や改善策を決める。
私自身は、この進め方を取ることが多いです。
Google広告の予算を増やす・維持する・止める判断基準
Google広告は、一度決めた予算をずっと使い続けるものではありません。
実際のデータを見ながら、増やすこともあれば、維持することも、止めることもあります。
予算を増やす
すでに問い合わせなどの反応があり、さらに件数を増やしたいにもかかわらず、予算の制約でクリック数を増やせないのであれば、増額を検討します。
先ほど紹介したBtoB案件も、現在の問い合わせ件数からさらに伸ばしたいのであれば、広告予算を増やすことが選択肢になります。
ただし、増額する前には、
- 狙っているキーワードは適切か
- 不要な検索からクリックされていないか
- 広告文に改善余地はないか
- LPの訴求や導線に問題はないか
といった点を確認します。
現在の10万円の使い方に問題がある状態で20万円に増やしても、その問題まで大きくしてしまう可能性があるからです。
予算を維持する
広告運用では、必ず予算を増やし続ける必要はありません。
現在の予算で必要な問い合わせ件数を確保できていて、その状態で事業上問題がないのであれば、そのまま維持するという判断もあります。
広告費を増やすこと自体が目的ではありません。
広告を止める
一方で、続けないという判断も必要です。
私自身、自社のホームページ制作やWeb集客サービスで数か月Google広告を運用しましたが、問い合わせは得られませんでした。
もちろん、さらに広告やLPを改善し続ければ成果が出た可能性はあります。
しかし当時のサービスの差別化や広告予算などを踏まえると、さらに広告費を投入し続けることが最善だとは判断しませんでした。
そこで広告を止めています。
広告を始めたからといって、成果が出るまで無期限で続ける必要はありません。
実際のデータを見ながら、
- 予算を増やす
- 維持する
- 広告やLPを改善する
- 広告自体を止める
という判断をしていくことも、Google広告運用の一部だと考えています。
まとめ|Google広告の費用は「次の判断をするための予算」と考える
Google広告の費用について、
「月いくら必要ですか?」
と聞かれても、すべての企業に当てはまる金額を答えることはできません。
月3万円程度から広告を始めることもできます。
私たちRAISEEEEでは5〜10万円程度から始めるケースが比較的多いですが、それも成果を保証する金額ではありません。
実際、支援しているBtoB企業では、月約10万円の広告予算をほぼ毎月使い切っているにもかかわらず、直近1か月の平均クリック単価が1,989円のため、単純計算では約50クリックです。
一方、自社では月2〜3万円程度から広告を試し、数か月運用しても問い合わせにつながらず停止した経験もあります。
こうした経験から、現在はGoogle広告の予算を次のように考えています。
- 狙いたいキーワードを決める
- 想定される平均クリック単価を確認する
- 予算から取得できるクリック数を考える
- そのデータ量で何を判断できそうか考える
- 実際に広告を出してデータを取る
- 問い合わせや受注まで確認する
- 結果を見て、増額・維持・改善・停止を判断する
最初から最適な広告予算を正確に決めることは簡単ではありません。
だからこそ私は、Google広告の費用を単に「広告を掲載するためのお金」としてではなく、
仮説を実際の市場で検証し、次に何をするかを判断するための予算
として考えています。
\ Web集客の実行・改善を進めたい企業様へ /
Web集客を、施策の実行から改善まで進めたい方へ
SEO・Web広告・サイト改善など、必要な施策を実行し、
数字を確認しながら継続的に改善します。






