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【BtoB企業向け】SEO対策は具体的に何をする?「商談を生む」SEO戦略を現場目線で解説

「SEOをやれば問い合わせが増えるはず」

そう思って記事を量産したのに、アクセスは増えても商談が増えない。

あるいは外注したのに、毎月レポートは来るけど営業の現場は何も変わらない。

BtoB企業の現場ではこういうSEOあるあるは本当に多くあります。原因はシンプルで、SEOを「集客施策」として扱ってしまうから。

BtoBのSEOは、本質的にはリード獲得〜商談化までを設計する営業プロセスです。

本記事では、年商1〜20億のBtoB企業が「商談を生む」ために必要なSEOを、

  1. 検討フェーズの顧客を捉えるキーワード設計
  2. AI時代に評価される一次情報・導入事例の作り方
  3. アクセスをリードに変える導線設計
  4. 内製と外注をどう分担するべきか

の4点に絞って整理します。

読み終えた時に、自社のSEOがどこで詰まっているのか、そして何を優先して改善すべきかが整理できている状態を目指します。

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1. アクセス数は追うな。「リード(見込み顧客)」だけを狙う

BtoB商材は、検索してその場で数百万の契約が決まる世界ではありません。

むしろ多くの場合、

情報収集 → 比較検討 → 社内稟議 → 商談 → 契約

という長いプロセスを経て意思決定されます。

だからこそ、SEOの目的を「アクセス数」や「検索順位」に置いてしまうと、高確率で失敗します。

アクセスは増えても、営業の現場では何も変わらないという状態になりがちだからです。

BtoBのSEOで本当に狙うべきものはシンプルです。

検索をきっかけに見込み顧客と接点を持ち、将来の商談につながるリードを獲得すること。

つまりSEOは「集客施策」ではなく、営業プロセスの入り口をつくる仕組みだと捉えるべきです。

SEOにはクリック課金がないため、中長期的な集客資産になります。

ただし成果が出るまでには時間がかかります。実務の感覚では、早くても3〜4ヶ月、場合によっては1年ほどかかるケースも珍しくありません。

実際、支援している企業でも「記事公開から半年後に問い合わせが来た」というようなケースは普通に起こります。

だからこそ、Web集客は役割を分けて考える必要があります。

  • 短期で成果を出す → 広告
  • 中長期で資産を作る → SEO

この役割分担を理解せずにSEOに取り組むと、「頑張って記事を書いているのに成果が出ない」という状況に陥りやすくなります。

【実体験】PVは10倍伸びたのに問い合わせは増えなかった事例

実はアクセス数や検索順位を追って問い合わせはこない、という失敗は、私自身が経験しています。

会社設立時は、とにかくアクセスを増やすことを目標に記事を書いていました。その結果、約1年半でPVは10倍以上伸びました。

ただ、問題はそこからでした。

アクセスは増えているのに、問い合わせがほとんど増えませんでした。

改めてデータを見てみると、読まれていた記事の多くが「〇〇の方法」などの実務的なノウハウでした。

つまり、アクセスは増えているものの、自分の見込み顧客とは違う層を集めていたという状態に陥っていました。

そこで方針を大きく変え、

  1. 見込み顧客が検索するテーマ
  2. 実際の支援現場で出てくる課題
  3. BtoB企業のWeb戦略

このあたりにテーマを絞って記事を書くようにしたところ、PVの伸びは落ち着いたものの、問い合わせや相談につながる記事が少しずつ増えてきました。

2. 「検索ボリューム至上主義」は捨てる。狙うべきはニッチな検討キーワード

SEOに取り組む企業でよくある失敗が、検索ボリューム(月間検索数)ばかりを基準にキーワードを選んでしまうことです。

確かに検索数が多いキーワードはアクセスを集めやすいです。

しかし、BtoBではアクセスが増えても商談に直結するとは限りません。

むしろ先ほど紹介した弊社の事例のように、

アクセスは増えたのに問い合わせが増えない

という状況がよく起こります。

その理由は、検索キーワードごとにユーザーの検討フェーズが違うからです。

例:SEO対策を外注しようとしている企業の場合

例えば、SEO対策を外注しようとしている企業を考えてみましょう。

「seo 対策 と は」
→ 検索数:多い(月間検索数約9,900)
→ ユーザー:情報収集中(まず全体像を掴みたい)

「seo 対策 費用」
→ 検索数:中程度(月間検索数約1,300)
→ ユーザー:外注検討中(予算感・発注可否を判断したい)

「seo 会社 選び方」
→ 検索数:少ない(月間検索数約70)
→ ユーザー:発注直前に近い(どこに頼むかで迷っている)

検索数だけを見ると「seo 対策 と は」のようなキーワードを狙いたくなります。

しかし実際に問い合わせにつながりやすいのは、

  • seo 対策 費用
  • seo 対策 会社
  • seo 会社 選び方

といった発注を検討している企業が検索するキーワードです。

これらは検索数こそ多くありませんが、すでに外注を検討しているユーザーが検索するため、問い合わせや商談につながる確率が高いのが特徴です。

BtoB企業のSEO基本戦略

BtoBのSEOでは、次の優先順位でキーワードを狙うのが基本です。

  1. 比較キーワード
  2. 導入検討キーワード
  3. 課題解決キーワード
  4. 情報収集キーワード

多くの企業が④から書き始めてしまうのですが、成果に直結しやすいのは①〜③です。

なぜこの順番になるのかというと、BtoBの購買プロセスと検索行動が密接に関係しているためです。

企業がサービスを導入するまでには、前述の通り、一般的に次のような流れがあります。

情報収集 → 比較検討 → 社内稟議 → 商談 → 契約

検索キーワードも、このプロセスに沿って変化していきます。

例えばSEO対策を検討している企業であれば、

  1. SEO対策とは
  2. SEO対策 方法
  3. SEO対策 費用
  4. SEO会社 比較

といった形で、検索内容が徐々に具体的になっていきます。

この中で、実際に商談や問い合わせにつながりやすいのは、

  • 比較
  • 導入
  • 費用
  • おすすめ
  • 事例

といった導入を前提にしたキーワードです。

これらは検索ボリュームこそ大きくありませんが、すでにサービス導入を検討している企業が検索するため、商談や問い合わせにつながる確率が高いのが特徴です。

一方で、

  • 〇〇とは
  • 〇〇の基本
  • 〇〇のメリット

といった情報収集系のキーワードはアクセスを集めやすく、SEOにおいて重要な役割を果たします。

ただし、これらのキーワードだけで記事を構成してしまうと、アクセスは増えても商談につながらないという状態になりがちです。

そのため、BtoBのSEOでは検索ボリュームではなく「検索意図(導入にどれだけ近いか)」を基準にキーワードを設計することが重要になります。

検索ボリュームが100でも、そこから毎月1件の商談が生まれるなら、それは非常に価値の高いキーワードです。

逆に検索数が1万あっても、商談につながらないならビジネスとしては意味がありません。

つまり、情報収集キーワードで認知を広げつつ、比較・導入・費用といった検討フェーズのキーワードもしっかり設計することが、BtoB SEOの基本戦略と言えるでしょう。

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3. AI時代を生き残るには「営業現場の一次情報」と「導入事例」

ここ1〜2年で、SEOのゲームルールは大きく変わりました。

生成AIの普及により、検索エンジンは膨大な情報を要約して提示できるようになっています。

その結果、どこにでも書かれている一般論のコンテンツは、以前ほど価値を持たなくなってきました。

例えば、

  • SEO対策とは
  • Webマーケティングの基本
  • SNS運用のコツ

といった内容は、AIでも簡単にまとめることができます。

つまり、誰でも書ける内容だけでは検索結果で差別化が難しくなっているということです。

こうした中でGoogleが重視しているのが、E-E-A-T(Experience(経験) / Expertise(専門性) / Authoritativeness(権威性) / Trustworthiness(信頼性))という評価指標です。

特に近年強調されているのがExperience(経験)です。

つまり、実際の経験に基づいた情報が評価されやすくなっています。

BtoB企業の場合、この「経験」は外部ではなく自社の中にあります。

例えば、

  1. 営業が現場で聞いているリアルな悩み
  2. 商談でよく出る質問
  3. なぜ契約に至ったのかという意思決定の背景
  4. 逆に失注してしまった理由
  5. 導入前後でどのような変化があったのか

こうした情報は、実際に事業を行っている企業にしか書けない一次情報です。

そして、この一次情報を最も分かりやすく伝えられるコンテンツが導入事例です。

例えば、導入事例では次のような内容を紹介できます。

  1. 導入前に抱えていた課題
  2. なぜそのサービスを選んだのか
  3. 社内でどのように意思決定が行われたのか
  4. 導入後にどのような変化があったのか

こうした情報は、同じ課題を抱えている企業にとって非常に参考になります。

また、実際の顧客とのやり取りがなければ書くことができないため、AIには書くことが難しい情報でもあります。

実際、SEOの支援現場でも、導入事例や実体験ベースの記事を公開したことで検索順位が伸びるケースは珍しくありません。

これからのSEOは、単なるライティングのうまさではなく、「どれだけ独自の情報を持っているか」という「情報の源泉」で差がつく時代になっています。

特にBtoB企業の場合、営業や顧客対応の現場にあるリアルな情報こそが、最も価値の高いコンテンツになります。

4. 読ませて終わりはNG。アクセスを商談に変える「導線設計」

SEOでよくある勘違いの一つが、

「良い記事を書けば問い合わせが来る」

という考え方です。

もちろん、質の高いコンテンツはSEOにおいて重要です。

しかし、BtoBのマーケティングでは記事を読んだその場で問い合わせが発生するケースはほとんどありません。

多くの場合、記事を読んだ段階ではまだ

  1. 情報を集めているだけ
  2. 社内で検討している途中

というケースがほとんどです。

そのため、SEOでは

記事 → 即問い合わせ

という導線を前提にすると、成果が出にくくなります。

ここで重要になるのがマイクロコンバージョンという考え方です。

マイクロコンバージョンとは、問い合わせや契約の前段階で、ユーザーとの接点をつくる小さな成果のことを指します。

例えば、次のようなものです。

  1. ホワイトペーパーのダウンロード
  2. チェックリストの配布
  3. ウェビナーの参加登録
  4. 事例集のダウンロード

まずは連絡先を取得し、将来の商談につながる接点をつくることが重要になります。

また、実務でよく見かけるのがCTA(行動導線)の設計が弱いサイトです。

例えば、記事の最後に問い合わせボタンを1つ置くだけでは、ほとんどクリックされません。

実務では、少なくとも次のような位置にCTAを設計します。

  1. 記事冒頭付近
  2. 記事の中盤
  3. 記事の最後
  4. 追従バナー(固定CTA)

このように複数の接点を設計することで、ユーザーの検討段階に応じた行動を促すことができます。

つまり、SEOは単に記事を書く施策ではありません。

アクセスをどのようにリードに変えるかという「導線設計」もセットで考えることが重要です。

5. 現場目線で語る、インハウス化と外注のリアルな線引き

SEOに取り組む企業の多くが悩むのが、

「SEOは自社でやるべきか、それとも外注すべきか」

という問題です。

結論から言うと、丸投げの外注も、すべて内製も失敗しやすいのが現実です。

実務の現場で最も再現性が高いのは、

戦略は外部、情報は内製という分業モデルです。

SEOは「戦略」と「情報」で役割が分かれる

SEOの業務は、大きく分けると

  1. 戦略設計
  2. コンテンツの情報源

の2つに分かれます。

このうち、戦略部分は専門知識が必要なため、外部パートナーを活用する方が効率的なケースが多くあります。

例えば外部に任せることが多い業務としては、次のようなものがあります。

外部が担当する領域

  1. キーワード戦略の設計
  2. コンテンツの情報設計
  3. SEOの導線設計
  4. データ分析と改善提案

一方で、BtoB企業にとって最も重要な「一次情報」は、社内にしかありません。

そのため、次のような部分は自社が主体となって関わる必要があります。

自社が担う領域

  1. 営業現場の一次情報の提供
  2. 導入事例の整理
  3. 専門知見の言語化

この役割分担にすることで、

  1. SEOの専門性を活かせる
  2. 社内にノウハウが残る
  3. 将来的に自走しやすくなる

といったメリットが生まれます。

SEO外注費用のリアルな相場

SEO支援の費用はおおよそ次のようなレンジになります。

項目費用目安
SEO伴走支援(月額)10万円〜50万円程度
SEO初期設計(戦略設計)10万円〜100万円程度

もちろん、企業規模や支援内容によって変わりますが、一般的な中小企業向け支援ではこのあたりが一つの目安になります。

一方で注意したいのが、極端に安いSEOサービスです。

SEOの支援は、基本的に

価格=関与度

になりやすい領域です。

あまりに価格が低い場合、

  • テンプレート対応
  • 簡易レポートのみ
  • 実質的な改善提案がない

といったケースも少なくありません。

避けるべきSEO業者の特徴

最後に、SEO業者を選ぶ際の注意点について触れておきます。

次のような営業トークをする業者には注意が必要です。

  • 「必ず検索1位にできます」
  • 「被リンクを増やせば順位は上がります」

前者は、Googleのアルゴリズム上、順位を保証できるものではありません。

また後者についても、被リンクの売買など不自然な施策はペナルティのリスクがあります。

場合によっては、サイト全体が検索結果から除外されるケースもあります。

SEOはテクニックだけで成果が出る施策ではありません。

最終的に差が出るのは、どれだけ事業や顧客理解に基づいたコンテンツを作れるかという点です。

その意味でも、単なる作業代行ではなく、事業理解を前提にしたパートナーを選ぶことが重要になります。

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まとめ

SEOはSEOは、派手な施策ではありません。地道な仮説と検証の積み重ねです。

しかし、正しく積み上げていけば、数年後には大きな差となって現れます。

広告費に依存しない集客基盤は、企業にとって想像以上に強力な資産になります。

これからSEOに取り組むなら、まずは次の2つから始めてください。

  1. 自社の一次情報を棚卸しする
  2. 正しい戦略設計を行う

この順番さえ間違えなければ、SEOは単なる「コスト」ではなく、長期的に価値を生み続ける「資産」に変わります。

この記事を書いた人

合同会社RAISEEEE CEO

立川 信行

群馬県前橋市を拠点に、Web制作・SEO対策・Web広告運用をワンストップで支援。 これまでに100社以上の制作・マーケティング支援実績を持ち、10年以上の営業経験を活かして、中小企業やひとり社長の「Web担当」として伴走している。 企業や店舗の強みを引き出し、成果につながるWeb戦略の設計・実行を行い、経営者のパートナーとして活動中。

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